【HQ!!】千鳥山出身、烏野の脳VII【男主】

性格悪さが目立つ ページ22

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影山「試合中断さしてスミマセンでした！！」


澤村「あっうんっいやっ、」


日向「試合の続きお願いしあす！！」


澤村「うんっ、うんうん、」



どうやら日向と影山は仲直りをしてさらに仲が深まったようだ。現に今も、澤村先輩が気圧されるほど2人揃ってグイグイと迫っている。先輩が可哀想である。



日向「先輩たちも、スミマセンっした！！」


田中「おう！さっ、切り替えて勝つぞォ！！」


貴「早く終わらせて早く帰ろう、今日新イベ始まるから。」


月島「謝るんなら地べたに頭擦り付けるべきだと思いまぁす」


日向「お前には言ってない。」


月島「ハァ？？」



ガラは悪いが空気は悪くない。

相変わらず一年に振り回される僕たちだが、「最終的には一件落着となっているのでまぁいいだろう」という甘い考えを今回も貫き通した。実際は面倒くさいだけである、だって注意したって聞かねーもんこいつら。


胃が痛い、という表情を一人していた澤村先輩にネットの向こうの菅原先輩と東峰先輩が同情の言葉をかけていた。それに対して「同情するなら金をくれ」と返答した澤村先輩はだいぶやられているのだろう。そろそろ休んだ方がいい。


そんな気の抜けたオーラで再開された試合だったが、途中からはまたしっかり心地よい緊迫した空気が流れた。

結果を言って仕舞えば、開いた点差をなかなか埋めることができず最終的に25対18で僕たちが負けてしまったが。それでもまぁ、収穫や成長が多かった試合だったと思う。


時間がねえから早めに片付けろ〜、という指示の受けネットを下ろそうとしながら、試合を振り返る。
今回あまり見せ場なかったなぁと考えながらネットを畳もうとするが……なんかネットが高い。これいつも以上に高いでしょ、高さいじった人誰。


はぁ、と自分の身長を呪いながら少し背伸びをして紐を取ろうとすれば、後ろから現れた影山が「手伝います」と手を貸してくれた。背が高いって羨ましい。


そこで、そういえば、と影山を見て思い出したことを口から漏らした。



貴「かっこいいね、「俺がいればお前は最強だ」って。」


影山「ブッ」



口角が上がるのを感じながら控えめに口元を手で隠し、そう言う。明らかな動揺で吹き出した影山を見て僕はさらにニンマリと笑みを深くした。その心はって？無論、からかいたい一心である。影山をいじれる機会なんて、おそらくそうない。




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