【HQ!!】千鳥山出身、烏野の脳II【男主】

何で僕なんだ ページ15

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烏養監督「東峰合格！次、一年！！」


一年「はい！！」



三年の黒川先輩は3回で、

二年の澤村先輩も同じく3回で、菅原先輩は7回で、東峰先輩は6回で、今のところ全員合格している。


黒川先輩と澤村先輩に関しては、もはや化け物という言葉がお似合いだと思う……。

レシーブがうますぎる。この二人は、身長を気にしなければリベロと言っても通用しそうだな…。



………まぁ、他のチームでは、だけど。



烏養監督「西谷、コートに入れ。」


西谷「ハイッ！！」



元気よく返事をした西谷。

どこにあんな体力があるっているんだ…。僕はもうさっきの筋トレで、筋肉が悲鳴を上げているというのに。


他の人は、西谷の動きをガン見する。そりゃ気になるよね…ベストリベロ賞とった、有名なリベロだもん。

そんな全員の注目を気にしていないように、西谷はいつも通り堂々とした後ろ姿でコートへ入っていった。


西谷が足を肩幅に開き、前傾の姿勢をとる。

その姿に食い入るように、みんなは少しだけ身を乗り出した。


烏養監督が、ボールを打つ。

打ったボールは、コートの左後ろ端。やはり、烏養監督は意地悪だ。


____でも、それを西谷はとってしまう。



西谷「ローリング…サンダァァァァ！！！！」


「！？」」



大声…というか、奇声を発しながらのワンハンドレシーブ。そしてそのまま横回転してフレームアウト。

上げたボールは緩やかに弧を描く。そして、赤いコーンががこん、という音とともに、定位置から横に一個分はじかれた。



烏養監督「…合格だ。」



わぁっと歓声が上がる。西谷は誇らしげな顔をしながら帰ってきた。

僕も思わず感嘆の声を漏らす。よく西谷はあんなに変な奇声を発しながらボールを拾えるな。下手したら舌噛むし、てか失敗したら恥ずかしすぎでしょ。



烏養監督「じゃあ次、天野入れ。」


貴「……え」



何で僕なんだ



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