【HQ!!】千鳥山出身、烏野の脳【男主】

厄介 ページ40

.




はむはむと肉まんを頬張りながら、みんなの話に耳を傾ける。

やはり新バレー部の交流を深める会的なノリでいくらしく、コミュ力の高い人たちが色々な人に話しかけにいっている。


……というか、みんなコミュ力高かった。高いって言うよりは、遠慮がないって言う方が正しい人(主に田中)も居たけど。


……この肉まん、すごい美味しい。

何も入っていなかった胃が満たされていくのと同時に、心も満たされていく。まぁ、お腹すいてたし。


西谷はコミュ力お化けみたいなところあるから色んな人と話しているけど、僕の隣から移動しようとはしない。

とてもありがたいことである。こんな中で1人にされたらと考えると、身震いしてしまう。
ぼっちが嫌なわけではない。こんな中1人にされたら逆に目立つから。


そんなことを1人考えながらも肉まんをちびちび食べていると、西谷と話していた人が僕の隣に座った。


なんで僕の隣なのさ…。反対側の西谷の隣だって空いてんだろ。

そう思いながら顔を上げると、今日散々見て目に焼き付いた金髪と目つきの悪い目が視界に入った。


瞬間的に、西谷の反対側の隣へ移動する。



田中「おい、逃げんじゃねぇよ」



僕がその場に腰を落ち着ければ、田中は今さっき座った場所から立ち上がり、もう一度僕の隣へ腰掛けた。



貴「……何。」


田中「うわ、塩対応過ぎだろ！少しは愛想良くしろよ！！」



どうやら要件はないようだ。(独断)


そう判断した僕は、喋る必要はないともう一度反対側の西谷の隣、つまりついさっきまで座っていた場所に移動した。


しかしついてきた。



もうなんなんだよ、こいつ。本当に。



.

小声の喧嘩→←肉まん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す