【HQ!!】千鳥山出身、烏野の脳【男主】

先を見通して ページ36

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澤村「おおおお俺らそんなこと全く聞いてないんですけど！？！？」


東峰「聞いてません！！」


菅原「聞いてませェん！！！！」



大混乱の二年生。マネージャーの清水先輩も、ゼッケンを持ちながら固まっている。


今日初めて会ったひとばっかりだけど、あんなに取り乱す澤村先輩は初めてみた。
いつも冷静で大黒柱みたいな人っぽかったから。



田中「烏養監督って、あの烏養監督か！？烏野が全国行った時の監督、烏野の烏養！！」


西谷「うおぉ！！それ入学式前からわかってたら多分烏野の受験者増えたのに！！」


成田「西谷そんなこと言わない。」



そして、大興奮の一年生。

すげー、やべーと言いながらスパイクのモーションをとるやつもいれば、全国いけっかな？と笑いながら浮かれてるやつも居た。


……だがしかし。僕は実際そんなに嬉しくない…。
勘弁してくれって、感じなのだ。


烏野が全国に行くことができたってことは、その結果につながる過程があったということ。

そうじゃないと可笑しいでしょ。全国なんてそう簡単にいけるもんじゃない。全国に行った人たちは、きっととんでもない時間、練習をして全国に行ったんだ。

"強豪"っていう肩書きだけあればいける、なんてもんじゃない。
だから、みんなが目標にして頑張る。


そして、当時の監督が戻ってくる。


つまりとんでもない時間練習されられる。
そういうことだ。


厳しいのとか苦しいのとかは、嫌だな…。烏養監督は相当なスパルタだったって、耳に挟んだことがあるし…。


まぁまぁ楽しく部活ができれば、それでいいのに…。
……厳しかったらやめる、なんてことも、しないけど。なんか負けたみたいだし。


それに、西谷は絶対辞めさせてくれない…。僕知ってるし…。


伊達に、三年間同じコート内で走り回ってないし、さ。もうわかってるから。



貴「うん、わかってるんだよ…わかってる…だから、そんなにガン見するの辞めてくれない？」


西谷「………。」


貴「………。」



先ほどからずっとこちらを見てくる西谷にそういえば、まるで「言ったな、辞めんなよ」と何を押すように最後に瞬きをしてからそっぽを向いた。


そんな西谷を流し見して、空中を見ながら考えた。


さて、と。



今のうちに、見つかりにくいサボり休憩ポイント見つけておかないと。



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