感動 ページ31
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全国探してもこんなにレベルの高いリベロはなかなかいない…と思う。
ボール落ちないからラリー続いて体力ゴリゴリ削れるし、挙げ句の果てに点入れにくいし……そんなの発狂するでしょ。少なくとも僕ならする、無理……。
相手にいたら厄介だし、味方にいたら心強いのが、西谷、みたいな…。……お守りみたいなひと。
そこでふと喉の渇きを感じ、水分を取ろうと目を覆っていた腕を退けて身を起こした。
するとそこには、片足を上げたまま固まり明らかに不自然なポーズをとっている西谷。
…と、こちらを見て驚いたように目を見開く菅原先輩。
貴「……な、なんですか…？」
わけがわからず西谷を見たあと菅原先輩を見ながら、首をかしげる。
すると、ギギギ…とブリキの人形のように首だけを動かして、西谷がこちらを見る。
貴「………だから何…？」
今度は西谷を見ながら眉を顰めてもう一度聞き返せば、西谷は口を真一文字にきゅんと結んだ。
若干だけど、目が涙目になっている。
と、次の瞬間。
強い衝撃を感じ、気がつけばまた体育館の天井が視界いっぱいに広がっていた。
…そして、お腹に圧迫感。見れば、西谷が僕に乗っかる…というか、抱きついていた。
西谷「てぇんめぇぇぇぇ！！不意打ちは卑怯だ！馬鹿野郎！！」
貴「はぁ…？」
西谷「俺もお前と仲間でよかったっておもってるぞ！！あとでガリガリくんのソーダ味奢ってやる！！」
貴「いらないし重いし邪魔……！！」
西谷が何について泣いてんのかわかんないけど、息がさらにしづらく辛いので離れろ、と少し強めに西谷の背中を叩く。
しかし西谷は離れず、滝のように涙を流すだけだった。
すぐそばに菅原先輩がいたこと思い出し、視線で助けを求める。
しかし菅原先輩は腕を組んで顎に手を当て、何やら真剣な表情でこちらを見ていた。
疑問に思って僕がどうしたのか尋ねると、「いや、」と前置きしたあと、にっとわらってこう答えた。
菅原「天野ってつまりツンデレなんだな！！」
貴「はい？？」
急に何を言い出すんだこの人は。
うざい西谷を剥がそうと奮闘しながら否定したが、「仲がいいのはいいことだべ！」と全く耳を貸さない菅原先輩にため息を１つ溢した。
貴「(西谷が敵じゃなくてよかったと思ってる)」
西谷.菅原「(Aは西谷が仲間でよかったと思っていると思っている)」
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雨智よゐ(プロフ) - ゆきとさん» コメントありがとうございます、そう言っていただけると嬉しいです！！ (2022年1月18日 22時) (
レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきと - 西谷 カッコイイ✨ (2021年12月13日 18時) (レス) id: fa3fd2ad4b (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - 猫築かなめさん» そう言っていただき、嬉しい限りです！応援ありがとうございます！！ (2021年2月5日 19時) (レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - 無気力もどきさん» ありがとうございます！その言葉が、とても嬉しいです！続編を近々公開致しますので、もうしばらくお待ちください…。 (2021年2月5日 19時) (レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 面白いです！これからも頑張ってください！ (2021年2月5日 18時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨智よゐ
| 作成日時：2021年1月10日 11時
