ゲーム ページ13
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黒「そうだな…4対4をやるにも、リベロがいるし…。
よし、オリジナルゲームをしようか。」
"オリジナルゲーム"。聞き慣れない単語に、僕らは首を傾げた。
黒川先輩が説明したことをざっくりまとめると、こういうことだ。
・ルールは基本バレーと同じ。
・リベロがいるチームは、リベロをコートの左後ろに配置すること。
・リベロはローテーションをせず、ずっとコートの左後ろにいること。
・リベロがいるチームは、リベロ抜きでローテーションをすること。
…まぁつまりは、リベロがいるチームのローテーションが特殊な、バレーをしろ、というわけである。
黒川先輩のこの言葉に、僕は絶望するしかなかった。
4対4…？ってことは、知らない人と組む…。よくて西谷と同じチームだとしても、2人知らない人、か。
初対面の人が苦手ってわけじゃない……と思うけど、上手く連携が取れないのが心配なだけ。
黒川先輩は「緊張しなくてもいいぞ。毎年やっている、雰囲気を見るミニゲームみたいなものだ」って言ってたけど。言ってたけど…
田中とかいう奴なんかと同じチームになんてなったら、ミスしただけでぶん殴られそう…。
って、考えてたのが数分前。
貴「………終わった…。」
僕は自分の握られている拳を見て、ただただ絶望するしかなかった。
チームはグッパで別れたんだけど、なんか人数が多いからなかなか決まらない。
そしてようやく4:4でぴったりと別れた時、僕はグーで西谷はパーだったのだ。
時間こんなところでかけちゃいけないから、「もう一回」は通じない。
それでも僕はとても「もう一回」と叫びたい。叫ばせて欲しい。
田「っしゃあ！お前ら、やるからには勝つぞ！！」
…なんでこいつもグーチームなんだよ…！
田「特にそこの、若干覇気に欠ける奴！！」
縁「"天野"(小声)」
田「天野！！！！」
貴「……何。」
田「もっと声出せぇ！！！」
貴「うっるさ…！」
田「はぁん！？」
木「おいちょっとやめろって！！」
人の名前は覚えないし、急に目の前で叫びだすし。苦手だこいつ。今日あった誰よりも苦手。
見た感じ、縁下と木下は物腰柔らかそうだ。田中とは極力関わらず、この2人と一緒にいよう。
いざという時守ってくれそうだし(本音)。
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雨智よゐ(プロフ) - ゆきとさん» コメントありがとうございます、そう言っていただけると嬉しいです！！ (2022年1月18日 22時) (
レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきと - 西谷 カッコイイ✨ (2021年12月13日 18時) (レス) id: fa3fd2ad4b (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - 猫築かなめさん» そう言っていただき、嬉しい限りです！応援ありがとうございます！！ (2021年2月5日 19時) (レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - 無気力もどきさん» ありがとうございます！その言葉が、とても嬉しいです！続編を近々公開致しますので、もうしばらくお待ちください…。 (2021年2月5日 19時) (レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 面白いです！これからも頑張ってください！ (2021年2月5日 18時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨智よゐ
| 作成日時：2021年1月10日 11時
