雛鳥の変化 ページ28
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…と思っていたのだが、またもや変化が出たのはこちらだったらしい。
日向「田中さん！」
田中「っ、」
貴「下手くそ…」
田中「アァン！！？」
孤爪が打ったサーブは僕か田中かというところに向かってきた。
僕は現在前衛であって、田中が後衛。ボールは多少低い気もするが、この場合なら田中がレシーブする方がいいだろうと判断してボールを見逃した。
田中は少し迷ったようだがレシーブ。しかし少し逸れて、パスがネットより離された。ギリBパスといったところか、小声で感想をこぼせばその10倍以上の声量でキレられた。
その位置からの速攻は難しいんじゃ、とも思うが、もちろんぶち込んでくるのが影山だ。彼は日向の速攻を減らすという選択肢を持っていない。
期待通り日向に上げられたトス。日向の助走は少しレフト側に流れていたが、今回のトスもドンピシャだ。
相変わらずの技術に舌を撒きながら、日向のブロックフォローに向かおうと体を捻った時。ほんのわずかな時間、ブレブレの視界の中だったが、その変化は鮮明に見えた。
日向「えっ、あっ！！」
影山がドンピシャなトスを飛ばしたはずなのに、日向の手のひらを空振るボール。
ボールはそのまま緩やかに弧を描いて落ちてゆき、日向は背中から着地した。
影山「今、お前……、」
烏養「っ…たっ、たたた、タイムッ！！」
すぐさま烏養コーチの指示によりタイムアウトが取られた。影山はかなり驚いている様子だが、それは僕も同様である。
今のスパイクの瞬間、日向の目が開いていたのだ。つまり、トスを見ようとした。
ベンチに戻った日向は気まずそうに手を振りながら、お前のトスを信用してないとかじゃない等と弁解を始めている。
それをタオルで汗を拭きながら眺めていれば、背後にいた烏養コーチに話しかけられた。
烏養「……どう見る。」
言葉足りなすぎるしなんで毎度僕、とタオルの下で口元を歪める。どうせ見えていないのだからセーフだ。
ここで選手に指示を仰ぐのって指導者としてどうなの、と思う部分もあるが、今回自分はその仕事をするために澤村先輩と変えられているのだ。無責任に「別に」と逃げられない。普段特になんのこだわりもなく生きている僕からしてみれば難しい現実である。
貴「…新しいことに挑戦するのもいいんじゃないですか。練習試合ですし。」
烏養「言ったな？？よし、俺の指示じゃないからどうなっても俺は悪くない。」
貴「嘘でしょ」
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雨智よゐ(プロフ) - あままさん» 返信大変遅れてしまい申し訳ありません。支援絵のみの作品を作成してもいいのですが、分けてしまうとそちらのページをわざわざ開かなくてはいけないという一手間が増えてしまいます。せっかくいただいた支援絵は読者の皆様に見せびらかしたいのが本音です！！！(全力) (2023年3月30日 19時) (
レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
あまま(プロフ) - 頑張ってください応援してます!あと､思ったのですが支援絵と本編別の投稿にはしないのですか? (2022年11月18日 21時) (レス) @page16 id: 4346a5f7c3 (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - らっこ星人さん» わかりにくくて申し訳ありません…最後のページに記載している通り、パスワードは114514となっております！続編もよろしくお願いします！ (2022年10月2日 18時) (レス) @page50 id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ星人(プロフ) - すみません、続編を読みたいとですがパスワードがわからないです。もしよろしければパスワードを教えていただきたいです。 (2022年10月2日 7時) (レス) id: 60908efb0f (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - ただのバカですさん» 実際自分に小説更新を続けている意識があまりなく、漫画を読み返しているような気分で文字を綴っていますので、飽きる飽きないというのはあまり考えたことがありませんでした…。続編でもよろしくお願いします！！ (2022年9月27日 8時) (レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨智よゐ
| 作成日時：2022年8月14日 8時
