【HQ!!】千鳥山出身、烏野の脳VIII【男主】

悪質な戦略 ページ27

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田中「シャーイ！！コーーイ！！！」


日向「こっちこーい！！」



さて、僕と月島の影響を受けて簡単に火がついた一部の単細胞組。本当に扱いやすくて助かる。悪口ではない。
ここに西谷が混ざればさらに迫力が増すのだが、と思うが、西谷は現在アップゾーンだ。

単細胞…の中でも、特に我ら二年が誇る田中西谷の単細胞二人は、ガラの悪さにも定評がある。声もでかいし、コイツらの大声となると叫ばれる側からすればかなり効果的だ。だって怖い。


自分で言うのは少々気が引けるが、一年前あんなにオドオドキョドキョドとしていた僕が今ここまで生意気な態度で物を言えるようになったのは、一年間コイツらに両隣を固められていたからだと思っている。

そんなに成長していないと言われればその通りだが。人間そんな簡単に変わらない。(堂々)


影山は「俺は声出すより視(み)てたいです」という希望があったのでそのままにしている。やっぱ僕もそれがいいな、と影山パターンにシフトチェンジした。

影山は黙っているだけでも…なんというか、貫禄があるのだ。美人の真顔は怖いと言うだろう、そういう感じだ。十分圧にはなるだろう、相手が視線に敏感な相手なら尚更である。


東峰先輩は流石に気がひけるらしく小さく両手を前に出し小刻みに左右に振っていたので、まぁこれだけ人数がいればいいかと視線を向こうのコートに戻した。

烏野ってガラ悪い人たちが多いイメージだが、どうやら見た目は一番怖いあの人は心は優しいヤンキーらしい。素晴らしい道徳心だ、と思わず口をつぐんだ。



山本「……。」


貴「…。」



して、前方から指すような視線である。モヒカンの男、山本だ。

勘弁してくれよ、と思う。僕もあまり視線は得意ではないのだ。
孤爪は恐らく僕と同じタイプだと見たので自分が嫌なことを相手にしてみたのだ。(道徳心0)

だからまさか自分がその視線を受けることになるなんて。作戦をそんなに一瞬で見破られたのかと思い背中に嫌な汗が伝ったが、特に何も言われないし何もされないのでどっしり構えておくことにした。こういうのは無視だ、無視。


その後打たれた孤爪サーブには特に変化こそ見られなかったが、この後に少しは視線を浴びていい加減なプレーを見せてほしいところだ。





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