烏に睨まれた猫 ページ21
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？side
いつもの円陣の後気合のこもった返事にひとつ頷いた時、タイマーを見ていた主審がホイッスルを鳴らした。それぞれ円陣として隣の奴の肩に回していた腕を解き、エンドラインに整列をする。
海「…ん？」
その時、隣にいた海が小さく声を上げた。それに気がつき、視線を主審から海に移す。どうしたと小声で聞けば、珍しく笑顔を崩した彼はその目をパチパチと瞬きさせた。
海「見ろ、主将が下がった。」
その言葉が信じられず、自分も小さく「え」と声を漏らし直ぐに向こうのエンドラインに整列している烏野メンバーに視線を向けた。
すると、本当に先ほどまで列の一番端に並んでいたキャプテンマークのついた1番ユニフォームが見当たらない。
慌てて烏野のベンチに視線を向ければ、そのユニフォームはアップゾーンで見つけることができた。
怪我……じゃ、ないよな。そんな素振り見せなかったし、身体はピンピンして見える。
マジじゃん、と驚きの声を漏らせば、隣の彼は視線をキョロキョロと小さく動かして「誰が増えたかな」と記憶の中のスタメンを一人一人なぞり始める。
それに釣られて自分も視線を滑らせた。すると、ついさっきはベンチで見かけたユニフォーム……小柄な6番を見つける。
マジかよ。あいつ、まさかキャプテンと変えられるほどの実力があるなんて。……いやほんとに？？あんな細っこいちんちくりんが？？
そう言えばアイツ、研磨が気にかけてた奴だよな。それを思い出し視線だけを研磨の方に向ける。
アイツの変化は目に見えてわかるものだった。普段から大きな目は横からでもわかるほど大きく開かれ、長いまつ毛がふるふると震えている。
首にうっすらと筋が浮かんでいるため、おそらく肩にも力が入っているのだろう。隣の山本がギョッとしているのが見えた。
そうしていれば、主審が第二セット開始のホイッスルを鳴らした。お願いしまーすと頭を下げてからネット側まで近づく。
その時に、こっそり小柄な6番を盗み見た。近くで見ても小さいし、パワー系には見えない。
てかやっぱりオーラはどことなく研磨に似てるんだよな、と考えていた次の瞬間、彼の視線がこちらを射抜いた。
目があったのはほんの一瞬である。
研磨とは違って目にかかるほどの前髪の間から覗くアクアマリンのような瞳が勢いよくこちらを向いた刹那、骨の髄から冷えてゆくような悪寒。
気分はさながら蛇に睨まれた蛙だったと、後に俺は語る。
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雨智よゐ(プロフ) - あままさん» 返信大変遅れてしまい申し訳ありません。支援絵のみの作品を作成してもいいのですが、分けてしまうとそちらのページをわざわざ開かなくてはいけないという一手間が増えてしまいます。せっかくいただいた支援絵は読者の皆様に見せびらかしたいのが本音です！！！(全力) (2023年3月30日 19時) (
レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
あまま(プロフ) - 頑張ってください応援してます!あと､思ったのですが支援絵と本編別の投稿にはしないのですか? (2022年11月18日 21時) (レス) @page16 id: 4346a5f7c3 (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - らっこ星人さん» わかりにくくて申し訳ありません…最後のページに記載している通り、パスワードは114514となっております！続編もよろしくお願いします！ (2022年10月2日 18時) (レス) @page50 id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ星人(プロフ) - すみません、続編を読みたいとですがパスワードがわからないです。もしよろしければパスワードを教えていただきたいです。 (2022年10月2日 7時) (レス) id: 60908efb0f (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - ただのバカですさん» 実際自分に小説更新を続けている意識があまりなく、漫画を読み返しているような気分で文字を綴っていますので、飽きる飽きないというのはあまり考えたことがありませんでした…。続編でもよろしくお願いします！！ (2022年9月27日 8時) (レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨智よゐ
| 作成日時：2022年8月14日 8時
