普通の速攻 ページ34
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ここら辺でブレイクをしておかなきゃやっぱり少しきついな、と得点板を眺めながら思考する。
相手コートからサーブのためのボールが転がされてきたため、ある程度考えがまとまった僕はそんな思考を切り上げて得点板から目を離した。
するとすぐ後ろで、強張った表情のままもうブロックの位置についている日向。首の筋の影がいつもより濃い、肩に力が入っているのは見てすぐにわかった。
あまりにも切羽詰まった表情をしているものだから、日向、と相手を呼ぶ。僕の呼びかけに少し肩を跳ねさせた日向は弾かれたように顔を上げた。
貴「影山にも力みすぎんなって言われたでしょ。大丈夫、視野を広くしてこう。」
日向「！ ハイ！！」
返事だけは一人前なんだ、と心の中で苦笑する。
テンテンと小さく跳ねながら僕の足元を通過して行こうとしたボールを足に引っ掛けて蹴って上げ、手で掴んでから田中に投げた。
田中「様になるな美少年コノヤロォーーッ！！」
貴「何の話だ…。」
こちらをものすごい眼光で睨んできた田中。もう一年以上彼とは一緒にいるが、未だに彼の沸点がわからない時がある。
一体今のどこにキレる要素があったと考えたが、ベンチにいた菅原先輩が彼に「田中、お前は間違ってない」という同情視線を送っていたのでとりあえず僕が謝っておいた。
その後田中は半泣き状態でサーブを打ったが、まさか外さないだろうなという心配も杞憂に終わりしっかりレフトスパイカーを牽制するナイスサーブ。まぁいつも通りAパスにされてしまうのだが。
ライトでブロックに構える。すると海が速いテンポで飛び出してきたため、僕らは警戒を強める。
がしかし、孤爪をチラリと盗み見た時、トスを上げる位置が少しずれていたことに違和感。ボールの落下地点に対してそんな場所じゃ、ライトにトスをあげにくい。
まさかと思った時にはもう遅く、トスはセンターの犬岡に上げられた。しかしなんと恐るべき反射神経で日向が食らいつき、スパイクにワンタッチをとる。
西谷「ナイスワンタッチ！」
田中「チャンスボール！」
綺麗にふんわりと空中に上がったボールはとても柔らかい軌道を描いて西谷の腕に落ちる。そんな容易なボールを西谷がミスるわけもなく、これまた綺麗なレシーブが影山に帰った。
日向が暴れ出す。また、コートの横幅を目一杯使う気だろう。
轢かれて怪我するなんて笑えない。僕が助走路を開けた時、勝負は既についていた。
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雨智よゐ(プロフ) - あままさん» 返信大変遅れてしまい申し訳ありません。支援絵のみの作品を作成してもいいのですが、分けてしまうとそちらのページをわざわざ開かなくてはいけないという一手間が増えてしまいます。せっかくいただいた支援絵は読者の皆様に見せびらかしたいのが本音です！！！(全力) (2023年3月30日 19時) (
レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
あまま(プロフ) - 頑張ってください応援してます!あと､思ったのですが支援絵と本編別の投稿にはしないのですか? (2022年11月18日 21時) (レス) @page16 id: 4346a5f7c3 (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - らっこ星人さん» わかりにくくて申し訳ありません…最後のページに記載している通り、パスワードは114514となっております！続編もよろしくお願いします！ (2022年10月2日 18時) (レス) @page50 id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ星人(プロフ) - すみません、続編を読みたいとですがパスワードがわからないです。もしよろしければパスワードを教えていただきたいです。 (2022年10月2日 7時) (レス) id: 60908efb0f (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - ただのバカですさん» 実際自分に小説更新を続けている意識があまりなく、漫画を読み返しているような気分で文字を綴っていますので、飽きる飽きないというのはあまり考えたことがありませんでした…。続編でもよろしくお願いします！！ (2022年9月27日 8時) (レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨智よゐ
| 作成日時：2022年8月14日 8時
