可愛いの暴力はきいとらん ページ21
いや〜ゲス及川だったね〜。
私はせっせとゼッケンやドリンクの片付けをする。
その合間にチラッと目を横に走らせる。
はぁ、国見ちゃん可愛すぎて辛い。
私、無気力大好きだからね。
すると国見ちゃんもこちらを向いたようでバチッと目が合う。
私は反射的にバッと目をそらす。
うわあああ！なんでこっち見てるの？？どうしよう目が合っちゃったよ！
いや、嬉しいよ？嬉しいけども！今じゃないって言うか…ほら、やっぱり心の準備っているじゃん？
それでもってめちゃくちゃ分かりやすく目を逸らしてしまった…。
ううっ…罪悪感…。
もう一度そちらの方向を確認すると、なんと！国見ちゃんがズンズンとこちらに向かって来てる！？
え！なんで！？こっちに来てるの？？
私は反射的に逃げ出すが、国見ちゃんに勝てるはずもなく、パシッと腕を掴まれてしまった。
｢なんで逃げるんですか？｣
『えっと…本能的に…？』
国見ちゃんは少し眉を寄せ、訳が分からないという顔をしている。
『そちらこそなぜこちらに来られたんですか？』
あなた以外に背が高いね。
周りも高いからあんまり気づきにくきさいけど、私はもう首が痛いよ。山口現象だよ。
｢あまりにも分かりやすく目を逸らされたから。てか、あんた名前は？｣
『AA。1年です。』
簡潔にまとめて返してしまった。
いや、ね！さっきから心臓えぐいのよ！
なんでかって話してるってのもあるけど、こちとら腕掴まれてるんだわ！
発狂してないだけ褒めて！！
｢なんだ、タメじゃん。俺、国見英。敬語いらないから。｣
『わ、わかったから、とりあえず腕離してくれないかな？』
え、今ニヤッて笑った？
｢嫌だ。｣
そう言って国見ちゃんは私に抱きついてきて｢はいチーズ。｣と写真を撮る。
私は国見ちゃんが何をしているのか分からず、硬直する。
写真も間抜けな顔をしているだろう。
『待って、消して！今の写真！』
待て待て待て待て待て。
は？抱きつ…は？
｢なんで？可愛いじゃん。｣
国見ちゃんの方が可愛いから安心して。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 384人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆずもち(プロフ) - reiaさん» 人々を尊死させていく罪深き男。その名も二口堅治。なので仕方ないですね😂 (2022年2月24日 12時) (
レス) id: 6380d3aa79 (このIDを非表示/違反報告)
reia(プロフ) - にろ、、、にろ、、、お前はどんだけイケメンなんだ、、、、、、！！！ (2022年2月23日 10時) (レス) @page47 id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち(プロフ) - 太宰、乱歩などの頭脳派推しさん» ありがとうございます！研磨推しですか！私無気力組が1番大好きなので頑張って出します！ (2022年2月22日 13時) (レス) id: 6380d3aa79 (このIDを非表示/違反報告)
太宰、乱歩などの頭脳派推し - 更新楽しみにしてます。研磨推しです (2022年2月18日 17時) (レス) @page44 id: 6e38a4139d (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち(プロフ) - おれんじさん» ありがとうございます！もうそろそろ合宿を書く予定なので、色んなキャラを動かすのが楽しみです🤭 (2022年2月18日 0時) (レス) id: 6380d3aa79 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆずもち | 作成日時：2021年11月23日 13時
