【HQ!!】怖いのなら触れ合おう

影山飛雄 ページ8

あなたと飛雄は同い年です。


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今日は部活が午後からオフの日で私の家に飛雄が来ている。


｢A。ここ教えて下さい、コラァ。｣


『いいよ、どこ？』


私は少し頼み方に笑いながら隣に座る飛雄の方へ体を傾ける。


何故このようなことになっているのかと言うと、部活の帰り道でのこと…。


｢A、勉強教えて下さいコラァ。｣


『それは全然いいんだけどなんで？いつも月島くんに教えて貰ってたじゃん。』


｢月島が…自分と日向で手一杯だから他当たれって言うから…。あの顔、思い出しただけで苛つ！｣


確かに月島くん言いそうだな〜。


めんどくさがり屋だし。


そして大方、あの嘲笑うような笑みを浮かべていたのだろう。


『なるほど、それで私のとこに来たんだね？…じゃあ土曜日に私の家に集合ね！』


そして今に至る。


外は雨がザアザア降っていて今の飛雄の心情と似ているのではないかと思いながら自分も勉強を進める。


その時、外がピカッと光次の瞬間



＿＿＿＿バリバリバリッ！



とてつもなく大きなけたたましい音が鳴り響く。


『…っ！』


私は思わず飛雄の服を強く握りしめて目を瞑る。


｢おい、大丈夫か？｣


私は声が出ないので思いっきり頭を横に振る。


すると飛雄は私を強く抱きしめた。


『とび…お？』


｢怖いなら黙って抱きしめられてろ。｣


そう耳元でボソッと呟く。


私はその言葉に恥ずかしくなり、一気に顔を真っ赤に染める。


暫く抱きしめられていると雷も治まってきた。


『飛雄…もう大丈夫だから。』


｢そうか…。顔赤いぞ？大丈夫か？｣


誰のせいだと思ってっ！


『そんな言葉、どこで覚えて来るの！？心臓に悪い…。』


｢そんな言葉ってどんな言葉だ？｣


こいつまじか！？


あれを私に言わせると！？


私はどうしても気になったため、腹を括り言うことにした。


『だから…怖いなら黙って抱きしめられてろ…とか…。』


私は自分で言っておきながら恥ずかしくなって俯く。


｢あーそれは、菅さんに言えって言われた。｣


はい？？


｢さっきみたいなしちゅえーしょん？になったら抱きしめて言えって。｣


いや、そんな事だろうとは思ってたよ？だけどね？少しは期待するじゃん？


私は大きくため息をついてから菅さんをシメルと決めた。

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