西谷夕 ページ6
あなたと夕は同い年です。
─────────────────────
『ただいまー!おかえり〜。』
家はいつも誰もいないので私は1人でただいまおかえりを繰り返す。
「おじゃましまーす!」
私の隣の夕は部活終わりなのにも関わらず元気だ。
「Aはいつもそれ言ってるのか?」
多分それとは1人でただいまおかえりを言っていることだろう。
『うん。誰も返してくれる人がいないからね。ただいまだけ響いても寂しくなっちゃうから。』
あっ、ちょっと暗くなっちゃったかな?
「じゃあいつか俺がおかえりって言ってやるよ!」
そう言ってニカッと笑っていた。
それはプロポーズですか!?
夕はそうなつもりじゃ無いかもしれないのに私1人が恥ずかしくなって慌てて話題を変える。
『あ、雨でちょっと濡れちゃったね。私、タオル取ってくるから待ってて!』
「おう!ありがとな!」
私は急いで洗面所にタオルを取りに行った。
えーとタオルタオル。
私は上の棚をあさる。
その時だった。
____バリバリバリッ!
雷の轟音が聞こえる。
『キャッ!』
私は咄嗟にしゃがみこんでしまう。
____ガタガタガタ!
それと一緒に物が落ちたようだ。
ドタドタと言う足音と共に「大丈夫か!?A!!」という声が聞こえる。
バンッと扉が開らく。
「何してんだ?」
『あはは、ちょっと雷怖くてつい。』
乾いた笑いをする私。
「そうか!へそ取られないように隠してるんだな?!じゃあ俺も隠す!」
そう言って私を立ち上がらせようとする。
『ど、どうしたの?』
「へそ隠すんだろ?もっといい隠し方があるじゃねぇか!」
そして夕は私を正面からギューっと抱きしめる。
『きゅ、急にどうしたの??!』
「こうしたら2人とも隠せるし、引っ付いていられるだろ?一石二鳥だ!」
自信満々に言い張る夕が面白くて少し笑ってしまう。
不思議なことに怖さはもう無くなっていた。
33人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆずもち(プロフ) - リクエストありがとうございます!順番に書いていくので少々お待ちくださいm(_ _)m (2021年8月1日 23時) (レス) id: 6380d3aa79 (このIDを非表示/違反報告)
モカ - 初めまして!リクエストしてもいいでしょうか?できれば白布くんと国見くんを書いていただきたいです!できればお願いします…! (2021年8月1日 17時) (レス) id: e2903ce2d2 (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - 初めまして!リクエスト失礼します。北さん、宮兄弟、ツム、サム、スナリンをできたらでいいので書いて頂きたいです…リクエスト多くてすみません…本当に書けたらでいいし無理だったら書かなくていいので! (2021年7月27日 21時) (レス) id: d04dfe50cf (このIDを非表示/違反報告)
Hanon - ありがとうございます!!!!!!!!!!(涙涙涙)よかったですめっちゃリクエストしてるから引かれてたらどうしようみたいな感じでした!!!!!!よかったです!!!!!!!!ありがとうございます!!!!!!お言葉に甘えて瀬見さんお願いしたいです…!ゆっくりでいいので!お願いします (2021年6月28日 21時) (レス) id: 2d978a239f (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち(プロフ) - Hanonさん» リクエストありがとうございます!リクエストくると嬉しくてモチベ上がるのでバンバンお願いします!笑 (2021年6月12日 15時) (レス) id: 6380d3aa79 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆずもち | 作成日時:2021年3月17日 10時