とある科学のヒーローアカデミア (ページ5)

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五話「終わり」ページ5

「ミサカァ！」

　Aは11年ぶりに、外に出ていた。天気は雨で大きな雨粒がAの体を叩くように落ちていた。
　突然午後からの実験はキャンセルされ、別の研究所へ来るまで運ばれている途中、突然車が横転し車が爆破された。付近には、搭乗者の死体が転がっており、A自身も負傷していた。
　そんなAが抱きかかえているのは、9年間共に過ごしたミサカという少女だった。

「ないて、いるのですか？とミサカは、激しいいたみをがまんして、はなします」

「当たり前だ！君こそ、泣いているじゃないか」

「これは、雨であると、ミサカは心が丸出しになっているのか嘘をつけないことにおどろいています」

　ミサカの心臓部分が剥き出しになっていて、体もほとんどが欠損している。

「助けるから！！」

「いえ、あなた…のほうをゆうせん……」

　しかしAは全てをミサカに使う。結果として、ミサカの致命傷は完全に治った。が、Aの状態はレッドライン(もう助からない)を超えて、数時間後に生命活動を停止した。

　Aは腹部から下を全て失いつつも、ミサカの命と自分の命を天秤にかけ、ミサカを救った。