今日:8 hit、昨日:4 hit、合計:4,169 hit
小｜中｜大
四話「夢」 ページ4
ミサカは本を読んでいる。この本はヒーローものでAも読んだ事はある。この本の魅力は友情！努力！勝利！で言い表される。もちろん、簡単にすればなので、本当の魅力を語るとすれば、おそらく紙で腰掛けれるほどの厚みが必要だろう。
「おもしろい？」
Aが尋ねると、ミサカは頷く。
「ミサカはヒーローになります、とミサカは強く決心します」
「応援するよ。僕には、生きる目的がないから羨ましいよ」
Aの生活は自由ではないがミサカがいればそれでいいと。そう思うようになった。
これも研究所から逃げ出さない為の洗脳だとしてもA自身はそれでもいいと最近は思っている。
変わらなくていい、このままで満足である。そうAは思った。
しかし、明日もし明後日も延々に続くのは奇跡であると知るのは少し後のことである。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：プディング | 作成日時：2020年4月15日 18時
