とある科学のヒーローアカデミア (ページ20)

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二十話「予想外」ページ20

「……ハッ、とAはまぶたを開き状況の確認をします」

　周りを見渡すと、病室だった。どうやら、能力切り替えをした後、すぐに能力の底上げを加えてしまった為にそれらの反動で気を失ったみたいだ。

「……目を覚ましたか御坂」

　Aを見ていた男……黒髪に無精髭というくたびれた姿をしていた。

「……なぜ寝袋を被っているのですか？とAは問いかけます」

「合理的思考に基づいた結果だ」

「そ、そうですか……とAは理解する為に推理します」

「そんな事はしなくていい。御坂A……俺が担任の相澤消太だ」

「って、ことは受かったのですか、とAは問いかけます」

「あぁ……それよりもだ。何故、これほどまで意識を失っていた？」

「えっと、それは……」

　言えるわけがない。ただ、能力の切り替えや底上げをした結果、脳に負担をかけすぎてしまったなんて、底上げはまだ目をつむったとしても、能力の切り替えはまずい、どうやらここでは個性というらしいがそれは1人ひとつだからだ。
　学園都市も一人ひとつが限界とされている。これはAが元々、肉体再生系の能力者であることが理由とされている。

「……まぁいい。それよりも本日より授業への参加しろ」

「分かりました！とAは元気よく、窓を開けて飛び出します！！」

「って、おい！制服は……」

　Aは担任の相澤先生の話を聞かず外に出る。そして、そのまま全速力で、学校を目指した。