とある科学のヒーローアカデミア (ページ19)

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十九話「代償」ページ19

「ふふ……とAはドヤ顔でポーズを決めます」

　仮想敵は頭部を破壊された事で機能を停止し、付近にはそれが破壊していたビルの瓦礫などが散乱しているが、誰一人と負傷者はいない。仮想敵を倒したAはかっこよく立っていた。

「す、すげぇ……あの高い機械を一撃で……」

「さすがは常盤台……」

「ね、ねぇ、常盤台って？」

「知らないのか！？学園都市における最高峰のお嬢様学校だぞ！？噂では、全生徒200人でホワイトハウスを攻略できるとか……」

「そんな凄いの！？」

「あぁ、エリート・オブ・エリートだ」

「ね、ねぇ、それにしてもあの子動かないんだけど？」

「どうしたんだ？勝利の余韻に浸るには長すぎるが……」

　そうAはただ立っているだけではなかった。実際は動けないのである。
　元々、妹達はレベル5である御坂美琴のクローンであるが、妹達は御坂美琴の能力の1%にもまたないとされている。のにも関わらず御坂美琴と同等の威力を出せたのは、ミサカネットワークにある無理やり演算能力を底上げし、威力を増し増ししたのだ。

　勿論、それによる脳の負荷に加え切り替えによる反動により、残り数分後Aは意識を失う。

「ふきゅぅ……」

　ほら、言わんこっちゃない。