とある科学のヒーローアカデミア (ページ16)

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十六話「試験」ページ16

「き、君大丈夫ですか？」

「だ、大丈夫です、とAは満身創痍の状態で声を振り絞ります」

　Aの体は濡れていた。

　それに加えて、葉っぱや枝さらに泥だけではなく、服もあちこち破れていた。自動的に治癒されているので傷はない。

「そ、それよりもこれを……」

　何とか受理さられて、ギリギリ試験場に入ることに成功した。

「ぅ、安心したら眠くなってきましたと、Aはまぶたが重くなるのをかんじ……」

　Aは首をがくとさせては、睡魔と戦っていた。その間もプロヒーローであるプレゼントマイクによる試験の説明が行われていた。

　試験内容は、ヒーローと呼ばれる職業が生まれた要因となっている、超能力である“個性”を自分の欲望のために行使する人……またはそれを敵(ヴィラン)というのだが、それを模した機械を倒す事で点数を獲得できる。要するに、敵を倒せというシンプルな内容だが、一つだけ例外がある。敵には種類があり、弱い奴もいれば強い奴もいる。それらは得られるポイントが違い、強く慣ればなるほど得られるモノも大きいのだが、1番デカくて強く設定されている敵にはポイントが無い。無視するのが推奨される。

　簡単な説明で、これからグループごとに分かれて同じ試験を行うとのこと。

「……っ！？」

　突然、受験生達が立ったので目を覚ましたAはついていくことにした。