21話 ページ23
気がつくと自分の部屋で寝ていた。
頭が痛い。体もだるい。
いつから寝てしまってたのか、
誰がここまで運んでくれたのか。
ふと横を見ると伊作さんが座りながら寝ていた。
座っているせいか、首がこくこく動いている。
伊作さんは顔がととのっているから眺めていて飽きない。見れば見るほどかっこよく見える。
じーと見ていたせいか、視線を感じた伊作さんは目をさました。
伊作「…あれ、起きてたんだ」
「うん、ありがとうございます、私はたしか、倒れてどうなったんですか？」
伊作「倒れて小平太が医務室まで運んできてくれたよ。そしたら熱があっていまここで寝てるってわけ。」
熱があるのか。たしかにだるいわけだ。
それにしても小平太さんが運んでくれたなんて、私は重くなかったのか。恥ずかしくなる。
いや、そんなことよりゆうこだ。
なんでゆうこがここにいるんだろう。
母に頼まれて来たのか。
それだったら連れ戻される。
怖い。
伊作「Aどうして倒れたの？小平太が少し様子がおかしかったって言ってたけど、…もしかしてゆうこって人がなにか関係あるの…？」
どうしよう。言った方がいいのかな。
でも伊作さんにはとてもお世話になっている。
とても信頼している。
話したい。誰かに話したい。
「…………じつは」
ホントのことを全部話した。
そしたら伊作さんはなにも言わずに私を優しく抱きしめた。
人の温もりを感じる。
あぁ、たしかに小平太さんも暖かかった。
「伊作さん…？」
伊作「…………………Aは、いつも1人で抱え込む。そうやって辛いことがあったら話してよ。きっと力になれる。小平太もそう思ってるよ。」
「………………ありがとう、ございます。」
泣きそうになるのをぐっとこらえる。
伊作「ゆうこって人が嫌だったら学園長に事情を話して追い出せることもできるけど、どうする？」
追い出すとゆう方法もあるけど、それは学園長や伊作さんに頼って負けた感じがしてなにか嫌だ。
それに汚いやり方がだ。
「いや、大丈夫。私ががんばる。
迷惑ばっかりかけていられませんしね！」
ニコッと笑って見せた。
伊作さんは困った顔になるがすぐいつもの笑顔に戻って、
伊作「……強いね。Aなら大丈夫だよ。なにかあったらたすける。」
「ありがとうございます。」
本当にいい友達をもったなとつくづく思った。
ありがとう、伊作さん。
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実那月 潤 - (´；ω；｀)ブワッ (2017年11月5日 19時) (
レス) id: df8059c977 (このIDを非表示/違反報告)
Ａｏｈａ - 凄くいい話でした！今よりもっと小平太が好きになりました！ (2017年8月12日 0時) (レス) id: 99600ecbc7 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ゼシカ様！コメントありがとうございます！結局最後は来世で合わせたかっただけなんですけどね笑続きは書けるかわかりませんが、次の作品書きますので、ぜひ呼んでくれたら嬉しいです！(*´ω｀*) (2015年11月22日 20時) (レス) id: c292d22cfa (このIDを非表示/違反報告)
ゼシカ(プロフ) - ほわぁぁぁぁ！！来世で会えましたね〜！続きが気になる展開ですね…/// (2015年11月22日 20時) (レス) id: 0929c9d91e (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ルンバ様ありがとうございます！！コメントにきずかなくて申し訳ないです！！でもそうやって言っていただけてやりがいを感じます(*´д｀*)これからもがんばります！！！ (2015年11月22日 19時) (レス) id: c292d22cfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空 | 作成日時：2015年8月25日 20時
