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その光景が、ありありと脳裏に浮かび私は一つ舌打ちをする。ーー取り敢えず、ヨナと私で何とかする他はなさそうだ。
貴「ーーヨナ、行けるか」
ヨ「行ける、命令を」
貴「アイツを何としてでも止めろ、銃の許可は出す。ただし、急所には当てるな。動きを止めるだけで良い、重点的に足を狙え」
ヨ「了解、命令受諾」
そう言うなり、ヨナはすぐさま男へと飛び掛るようにして脚技を仕掛ける。だが、ソレをすんなりと男は交わしてみせた。その様子に、静かに目を見開く。
あの男、どう見ても武道に精通しているとは思えない。ヨナは私が直々に鍛え上げた子だ。並大抵の大人でも、アレを避けることは不可能なはず。
そう思っているのは私だけでは無さそうで、脚技を仕掛けた本人でさえその赤い瞳を大きく見開いていた。
だが、ヨナも避けられる事も想定に入れていたのかすぐさま空中で体制を整え、トンとすぐに構えを取る。そのまま、持っていた銃で足元を狙い撃つ。
二発撃った弾のうち、一発は避けられもう一発が足元を掠める。その瞬間、ぐらりと男の体制がフラついた。ソレをすかさず、ヨナが追い打ちを掛けるように脚技を放つ。
すると、見事にソレは当たり、ゴッ！という鈍い音とともにヨナよりも大きな体は後方へと軽く吹き飛ばされた。
そのまま、少し距離を取りながらヨナは吹き飛ばされた男をジッと見つめながらも構えを解く気配はない。寧ろ、男の方はヨナの蹴りをモロに食らったにも関わらずもう一度立ち上がった。
だが、その男が立ち上がるのと同時に一斉に辺りから聞き覚えのある乾いた音が響く。私とヨナが、ハッと周りを見ればあの二人が黒い銃をそこらにいた人間へと撃っていた。
すると、今も尚暴れ続ける男同様に背後に゛黒い靄゛らしきモノが現れたかと思えば撃たれた人々が笑い声を上げながら暴れ始める。⋯⋯不味い、このままだと暴動どころの話じゃなくなる。
あの二人が持っているあの銃、恐らく原因はアレだ。アレを何とかしなければ、どれだけの被害が出るか分からん。
そう、思いながら如何するべきか策を練っていると背後から誰かが走り寄って来る足音が聞こえてきた。私がそちらへと視線を向ける。
すると、そこには見慣れた制服に身を包み、息を切らしているのか肩が上下しているずっと探していた人物が立っていた。
さらり、と揺れる茶色の髪と不安げに揺らめく青い瞳。ーー写真の中で微笑むあの少女だ。
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奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月27日 6時) (
レス) @page2 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 初めまして！ゆめくろの夢小説ありがとうございます！星を押させていただきました。更新頑張ってください。 (2022年7月4日 14時) (レス) @page9 id: eed394cd10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千本桜 | 作成日時：2022年6月16日 9時
