ep.2 ページ6
貴「は⋯⋯」
瞬間、何が起こったのかが分からなかった。何せ一瞬の出来事で、思考回路が止まる。だが、それもすぐに落ち着きに変わり私は隣りに居たヨナへと視線を寄越す。
それに応えるように、ヨナもすぐさまコクリと頷き返す。そのまま、服の中に隠していた銃を取り出し三人の元へと駆けて行く。
ヨ「ーーおい、そこの二人。動くな、少しでも動けば撃つ」
？「な、何だこの子供！？銃を持ってるよ、兄さん！」
？「な、何だ貴様は！？」
そう、狼狽える二人を他所に私は撃たれたであろうマイスターの男の元へと走り寄る。
貴「おい、キミ大丈夫か？意識はあるか？」
？「っ、う⋯⋯！」
貴「！(意識はある、ということは然程致命傷ではないか。ならば、今すぐ手当をすれば⋯⋯)」
そう、考えながら男が撃たれたであろう場所を探る。だが、その時呻きを上げながら男が何かを呟き始めた。
？「⋯⋯せ。⋯⋯して、しまえッ⋯⋯！」
貴「！どうした、何処か痛むのか？何処が痛む⋯⋯」
そう、男へと手を伸ばした瞬間。バッと男の背後に黒い゛ナニカ゛が現れソレはケタケタと笑い声をあげた。
まるで、新しい玩具を与えられた子供のように。その先程感じたばかりの禍々しい気配に、気配の正体はコレだったかと感じ取りすぐさま男から距離を取る。
すると、距離を取った途端、撃たれたであろう男がゆらりと立ち上がり叫び始めた。
？「壊せ、コワしてしまえッ！！！！！は、ははははっ！！！」
そう、笑い声を上げながら周りにある建造物をその身では考えられない程の力で次々に薙ぎ倒し破壊していく。まさに、制御の聞かない暴走した機械の如く。
その行動に、二人の元にいたヨナも目を見開きコチラへとやって来る。
ヨ「A、アイツ何で動いてる⋯⋯。アイツはさっき、あそこの二人に撃たれたはずだろ？」
貴「⋯⋯私にもサッパリだ。急に苦しみだしたと思ったら、あの男の背後にあの黒いのが現れた。そこからだ、恐らく原因はあの黒い
ヨ「どうする、アイツを何とかしないと不味いだろ。あのままじゃ、ここら辺に居るヤツが全員巻き込まれる」
ヨナにそう言われ、私もそのことについて考える。ヨナの言う通り、傍から見ればあの男は暴徒にしか見えない。それも、無差別に攻撃してる所から見るに、もしも、この辺りを人が通れば襲う可能性も十分あり得る。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 67人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月27日 6時) (
レス) @page2 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 初めまして！ゆめくろの夢小説ありがとうございます！星を押させていただきました。更新頑張ってください。 (2022年7月4日 14時) (レス) @page9 id: eed394cd10 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：千本桜 | 作成日時：2022年6月16日 9時
