ep.2 ページ4
ブーブー、と鳴るスマホの画面には゛五条悟゛の文字が浮かんでいた。⋯⋯嫌な予感は、どうやら的中したらしい。私は、ゆっくりとスマホを取り通話ボタンを静かにタップした。
貴「はい、もしもし。神代です」
五『お、出た出た。おひさ〜、Aさん。スーパールッキングガイ、五条悟だよ〜』
貴「ん、久し振り。キミから連絡が来るとは、また面倒事の予感しかしないけど?ま、取り敢えず要件は」
五『さっすが、Aさん!話が早くて助かるよ〜。やっぱり、僕の考えは全部お見通しなのかな?』
貴「お見通し、と言うよりかはキミが私に連絡する要件が大体一つだからだよ。⋯⋯それで?今回はどうしたの。また、上層部の御方が暴走気味とか?」
そう聞けば、電話越しにクツクツと悟の笑い声が聞こえる。そんなにおかしな事は、言った覚えは無いんだが。
五『んー、いやいや。今回は上の奴らから、Aさんに伝言だよ。米花町でなーんか、きな臭いことが起こってるから調べて欲しいらしいよ?窓からのタレコミで、どうやら呪詛師が一枚噛んでるっぽいんだよねぇ⋯⋯』
貴「⋯⋯はぁ、なるほど。道理で最近、呪霊の数が多いと思ったら呪詛師か。分かった、こっちでも調べておくよ。もし、手が空いてる術師が居たら二級辺りを何人か来させて」
五『リョーカイ。一応、一年と二年でも暇そうな奴には声掛けとくね〜』
貴「そうして貰えると助かるよ。⋯⋯ま、こっちでも何か動きがあったら連絡する」
五『はいは〜い。じゃ、また今度暇な時あったらご飯食べに行こうね♡』
貴「はいはい、それじゃまた連絡するよ」
そう言い、プツリと電話を切る。⋯⋯まさか、最近の原因不明の呪霊発生に呪詛師が噛んでるとは。一応、神代の術師にも声を掛けるか。
そう考えながら、私は閉められている襖越しに一つ声を掛ける。
貴「誰か、そこに居るか」
術師1「はっ、此処に⋯⋯。何かございましたか当主」
貴「今すぐ、神代の術師に最近呪霊の出没が多かった付近を調べさせろ。そこの近くに居る窓と協力してだ。呪詛師の残穢があった場合、私に知らせろ」
術師1「了解致しました。直ちに、向かわせます。当主は、如何なさいますか?」
貴「私は、高専の術師と調べるから心配無用だ。何か分かったら、知らせてくれ」
術師1「はっ、承知致しました⋯⋯」
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作者名:千本桜 | 作成日時:2022年5月24日 16時