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*(JK side) ページ34

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「………クソッ」





怒りが有り余って壁への攻撃に走る僕。

ダンッと鈍い音と共に右手に重い痛みを感じて

肩にジリリと振動が伝わると無気力な右半身が俺を冷静に追い込んだ。

ジンジンと後からくる痛み。

持続的なこの痛みに名前なんかあったっけ?

どうでもいいことを考えながら

意地を張った僕はAさんの言う通りアイユ先輩の楽屋に身体を向けた。

何であんな事しちゃったんだろう

泣きそうになりながら楽屋を目指す。









「アイユ先輩、っ」




ドアのノックはしない。

したくない、が強かった。

もしかしたらAさんが後ろから来てくれるかもと思って確認がてら後ろを振り返る。

……はは。来るはずなんてないのにね。








「今度は何したのジョングク君。」

「私じゃ何も出来ないよ」

「Aに謝った方がいいよ」




先輩は何でも見透かしちゃう。

「ジョングク君て分かりやすいよね。笑」

何回も笑いながら言われたから本当なんだろう。




先輩は僕の相談に親身に乗ってくれて、僕がAさんを避け続けた時も隣で励ましてくれた。

大丈夫、Aはジョングク君の事、本当は嫌いじゃないもの。

素直じゃないから言えないだけで彼女の気持ちは私が1番分かってるって先輩は僕に言ったの。

Aさんが僕と同じ気持ちを持ってるんじゃないかなと言うの。

だから僕はその言葉を信じてもう1度Aさんに近付いたのに








あんな顔でユンギヒョンに告白するのを見てしまったらどうしていいか分からないじゃん。

ヒョンの後を隠れてつけて2人の会話を覗き見してる分際でこんなこと思うなんてアレだけど

Aさんは僕の事が好きなはずなのにどうしてヒョンに告白するのって

思えば思うほど分からなくて混乱したから壊したくなって。

結果手段に出たけど壊すはずじゃないものまで壊してしまって

僕は、もうどうすればいいか………ッ







先輩は分からないというか

分かってるはずだけど何も言ってくれない。

そろそろ…かな?

僕が閉め忘れたドアをじっと見つめながら意味深な言葉を呟く。









そして



『……ッジョングクさん!!』



その数秒後、

僕の名前を呼んでくれる彼女が

初めて見るクールじゃないAさんが

僕を急いで追いかけてきたAさんが





僕の前に現れたの。

僕の妄想でもなく

Aの本心で

『好き』

だとはっきり伝えられたの。









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よぐるん(プロフ) - ちむちむユン爺さん» ありがとうございます涙なんとか完結致しました!!では空を飛んだちむちむユン爺さんの後を追いかけるように私もタンスに小指ぶつけて空飛びますね!私跳躍力凄いんですy((( シュガエル作品暫しお待ちくださいませ! (2019年3月3日 21時) (レス) id: 6db2c6b2b2 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - よぐるんさん» いえいえ!こちらこそwwwよろしくお願いします(≧∇≦)b (2019年3月3日 21時) (レス) id: 0b6d5118e4 (このIDを非表示/違反報告)
よぐるん(プロフ) - サランさん» じゃあじゃあ私は手土産持ってきますn((( 乗って下さってありがとうございます笑笑 これからもよろしくお願いします! (2019年3月3日 21時) (レス) id: 6db2c6b2b2 (このIDを非表示/違反報告)
よぐるん(プロフ) - taenonさん» ありがとうございます!! 書かせて頂きますっ(^^) (2019年3月3日 21時) (レス) id: 6db2c6b2b2 (このIDを非表示/違反報告)
ちむちむユン爺(プロフ) - 完結おめでとうございます!最高すぎました!シュガエルメインの作品書いて下さるなら私軽くタンスに小指ぶつけられますよ?(( 空飛べますよ?← (2019年3月3日 18時) (レス) id: 1d55070481 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よぐるん | 作成日時:2019年2月14日 0時

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