え、私に聞かれても。【JK】

＊(JK side) ページ30

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だけど大人なAさんが僕を見てくれるはずないのは分かってた。

Aさんの歴代の彼氏だという人達は皆Aさんより歳上だったし何より皆スマートでAさんにぴったりで。

僕じゃダメで年下な僕じゃ適わなくて子供な僕じゃ相手になんかしてもらえなくて



最初から勝ちなんて見えなかった。

好きだと実感したのに辛かった。

何も出来ない自分が悔しかった。











『チョンジョングクさんには私よりもっとお似合いな人がいるじゃないの』

『可愛くて愛嬌があって優しい子がぴったり』

『そういう子が好きでしょ？』

『ジウンみたいな』




『ジウンとあなたってお似合いね』

『付き合っちゃえばいいのに』




『あれだけ好き好き公言してるだから別に今頃熱愛報道出してもペンは怒らないんじゃない？』

『ジウンとなら公認カップルになれるよきっと』









でも


僕の勘違いじゃなければAさんは僕を全く意識してない訳じゃないと思う。

僕と同じ気持ちを持ってるかどうかは分からなかったけど少なくとも無関心なわけじゃなのは分かる。

僕がAさんに恋心を抱いたように、

Aさんも僕に対して何か抱いたように思えた。









だから




｢Aさんって面白いですよね！！｣

｢AさんAさんAさん！！｣





それがどんな形であれ僕が自分からAさんの傍を離れることはしなかった。

Aさんにウザがられても嫌われても僕はAさんの周りにいたい。

そう思った。

そう思っていた。









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