死神くん ページ9
ー
『あ、あの……安室さん？』
｢はい？どうしました？｣
はい？じゃなくて。
この年になっておんぶは流石に恥ずかしいと言いますか周りの目が気になると言いますかでも横抱きよりはマシかななんて思ったりもしますがだからといって……！！
『……なんでもないです』
現在進行形で安室さんに背負われてますこんにちは。
私が腰抜かしたからいけないんだけど……恥ずかしい。だって、目の前であの金髪が揺れてて、鍛えられた背中に乗ってて……って変態かよ私！？
……もう、恥ずか死ぬ。
ー
｢落ち着きましたか？｣
『はい……ありがとうございます』
安室さんはポアロの買い出しをした帰りだったらしい。
本当は家まで送るって言ってくれたんだけど、家はないし、なにより話せる状態じゃなかったし……。
という訳で、ポアロまで連れてきていただいた。
更にココアのおまけ付き。
｢ココア、好きなんですね。前に頼んでいたのはミルクティーでしたが……｣
『あの時は初めて喫茶店に入ったので気を張ってて……ちょっと背伸びしたかっただけです。ココアは子供っぽいかなって思って』
そう話すと笑われた。解せぬ。
良いじゃないか。なんとなく喫茶店って紅茶かコーヒーの二択な気がする。
｢……ところでAさん｣
『はい？』
喫茶店で過ごす自分の理想像を考えるのに夢中で、油断していた。
｢……貴方、昨日家に帰ってないでしょう？｣
ピシッと空気が凍りついたような感覚がした。
そういえば私……買い物に行く途中だったから服も昨日のままだ。
ガタッと椅子を降りて安室さんから離れる。
え、え、どうしよう。おんぶなんてしてもらっちゃって。近くにいて。臭かったかな、汚いって思ったかな。
｢あ、違うんです。大丈夫ですよ。そういう事じゃなくて……｣
余程私の顔色が悪かったらしい。
安室さんは慌てて訂正した。
｢なにか、あったんですか？家に帰れない理由でも……｣
｢その話、僕も聞きたいなっ！｣
『うわあっ！？』
いきなりひょこっと現れた主人公、しにが……コナン君。
え、いつからいたのこの子。さっきまで店内には私と安室さんしかいなかったのに……。
｢どうしたんだいコナン君。今日は定休日って書いてあったろう？｣
｢外から安室さんとお姉さんが見えて、何してるのかなーって！ねえお姉さん、僕にもその話聞かせてよ！｣
あれ、死亡フラグたった気がする。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3256人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 20時) (
レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
まよねーず(プロフ) - あたしもトマト嫌いです！！あのプチュってやつが吐きそうなくらい嫌いです！ (2021年3月15日 22時) (レス) id: 0c87d4cd17 (このIDを非表示/違反報告)
モダル(プロフ) - 受験頑張ってください(*´∇｀*)のんびり待ってます(о´∀`о) (2018年9月23日 19時) (レス) id: 3db237cdcd (このIDを非表示/違反報告)
a-tonak(プロフ) - 焦らずゆっくりで大丈夫ですよ(*´∇｀*) (2018年9月23日 7時) (レス) id: f2764d3978 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ゆっくり書いてください焦らずゆっくり(´・ω・`) (2018年9月22日 20時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月葉ゆう | 作成日時：2017年8月21日 17時
