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ありがとう ページ32





「そう……ですか。僕でよかったら、どうぞ。
あっ、でもお店が……」


するとナイスタイミングで梓さんが裏からヒョイっと顔を出した。


「お店の方は大丈夫ですから、やってもらえばいいのに」


ニコニコしながらそう言って、私に目配せしてくる梓さん。天使か。

初対面な気がしないよね、うん。ほんとにいい人だなぁ。



「……じゃあ、お言葉に甘えて。
こんなふうに誰かに肩を揉んでもらうなんて、ちょっと緊張しますね」


そう言って照れたように笑う安室さん。

その顔を見て思わず頬が緩んだのと同時に、ハッと我に返った。



わ、私、なんて大胆なことを!!



めっちゃ恥ずい。緊張する。
なんだ今更。うわあああ肩に触れるのがもう……!!



『し、失礼します』


椅子に座った安室さんの後ろに立つ。

ああああああダメだ!!めっちゃ鍛えてる人の背中だーとか金髪の隙間から首筋見えてるーとかそんなこと考えちゃ!!

私はまだ健全な中学生であってそんなハレンチなことは考えてない!!


肩にそっと手を当てて力を入れる。
手、震えんなよ。手汗出るなよ。


『う、わっ、めっちゃ凝ってるじゃないですか!』


力を入れても全然指が入っていかない。

私は肩凝るとすぐに頭痛くなっちゃうんだけど……安室さんはどうなのかな。



「ははっ、最近はちょっと忙しかったものですから」


そう笑って軽く話を流すので、何がなんでも揉みほぐしてやろうとまた力を入れる。

あんま強くすると痛いか。揉み返しがきたりしたら嫌だし……。



いろいろ考えながらしばらく揉んでいると、安室さんが次第に力を抜いてくれているのが分かった。


やっぱり一般人とはいえ背後に立たれるのは怖いものだったと思うから、安心してくれたみたいでほっとする。





店内にいる少数のお客さんからの穏やかな視線はこの際気にしない。恥ずかしいから!





その後も数分続けていると、ようやくほぐれてきてくれたらしいので、揉み返しが来る前に終わりにすることにした。


『どうでした?安室さん』

「わっ、肩が軽い。とても気持ちよかったですよ。ありがとうございます」



安室さんが笑って私の頭を撫でてくれたので、もう数年はご飯食べなくても生きていける気がする。(無理)

一方その頃→←許す代わりに



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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 20時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
まよねーず(プロフ) - あたしもトマト嫌いです!!あのプチュってやつが吐きそうなくらい嫌いです! (2021年3月15日 22時) (レス) id: 0c87d4cd17 (このIDを非表示/違反報告)
モダル(プロフ) - 受験頑張ってください(*´∇`*)のんびり待ってます(о´∀`о) (2018年9月23日 19時) (レス) id: 3db237cdcd (このIDを非表示/違反報告)
a-tonak(プロフ) - 焦らずゆっくりで大丈夫ですよ(*´∇`*) (2018年9月23日 7時) (レス) id: f2764d3978 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ゆっくり書いてください焦らずゆっくり(´・ω・`) (2018年9月22日 20時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月葉ゆう | 作成日時:2017年8月21日 17時

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