トリップしたら被害者役だった件について説明求む【名探偵コナン】

笑いすぎ ページ30

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｢いらっしゃいませ！Aさん。退院できたんですね！もう大丈夫なんですか？｣


ああ、安室さん。私は貴方から滲み出る癒しオーラで元気100パーセントです。


『はい！昨日退院したんですよ。もともと大きな怪我もなかったので』


私がそう言うと、安室さんは｢それは良かった。でも無理しないでくださいね｣と言ってから席に案内してくれた。天使。

席は前回と同じ、カウンター席だった。
安室さんが調理をしている様子が見える、特等席。




店内は意外なことにあまり混み合っていなかったので、すんなりといつもの席に座ることが出来た。


早朝だから、朝食を食べに来るお客さんが多いと思ってたんだけどな。やっぱり平日だから？

私は大事をとって数日学校は休むことになっている。いつの間にやら兄さんが学校に連絡していたらしい。


ちくしょう良い奴か。




メニューは何にしようかな。
朝だからそんなに重いものは食べたくないけど……昨日の夜食べてないからお腹すいてるし、昼食もこれで持たせたい。


ハムサンドは決定。めっちゃ美味しいもん。

とりあえずハムサンドとココアを頼んで、お腹すいたらまた追加で注文しよう。



めっちゃここに居座る気まんまんやな。

だって今日は暇なんだもの。



｢ご注文はお決まりですか？Aさん｣

『うぉえあっ！？』


……待って、普通に恥ずい。
他にお客さんもいるんだよ？ほら注目浴びてるじゃん！！

横から急に出てこられたらびっくりするから！しかもナイスタイミングで！！


顔に熱が集まるのを知らんぷりして安室さんを睨むと、当の本人は口を抑え肩を震わせて笑っていた。


ちくしょう笑い方イケメンかよかっこいい！！



……ごほん。



『なに笑ってんですか……ほんとにびっくりしたんですからね』


心臓がバックバックいってるわ。寿命が30分くらい縮まった気がする。


｢くくっ……すみません、まさかそんなに驚くとは思わなくてっ、ははっ｣


笑いすぎじゃこのイケメンめ。


この人沖矢さんと同類か。私をからかって楽しむタイプのドSなのか。

……こんなこと言ったら安室さんに殺されそうな気がするけど。



私が顔の熱を逃がし、安室さんの笑いが収まるまで数分かかった。

私マンガでも安室さんがこんなに爆笑してるとこ見たことないぞ……いや、別にちょっと嬉しいとか思ってない。

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