迷子なう ページ16
ー
なんてこったい中学生にもなって迷子とか笑えねえぞ。
辺りは薄暗くなってきて、どこをどう進んでしまったのか人通りも少ない。
事件フラグ。
『……あれー』
可笑しいな後ろから複数の足音がするんだけど？気のせいかな？うん？
フラグ回収早くないすか神様。あ、神様私の兄だった。
とりあえず走ります。
足音たちも走ります。
全力で逃げます。
足音たちも追ってきます。
うん、詰んだな。
｢大人しくしろ｣
あっイケボですね貴方でもとりあえず拳を引っ込めて貰えると嬉しいかな。
……そんな願いも叶うはずはなく、腹に１発拳を入れられて、私は呆気なく気を失った。
助けろ兄さん(神様)。
｢………｣
ーーーー
本格的にまずいんじゃないのか、これ。
ここはどこかの倉庫らしい。しかも手足は縛られている。私が気絶している間に連れてこられたのだろう。
心なしか、鉄くさいような気もする。
なんだこのベタな展開は。流石かよ二次元。
なんか、もう……一周回って冷静になってきてしまった。
というかこの状況……死亡フラグ立ってなくね？
だいたいこういう事件って誰かが助けに来て解決ーみたいな
｢あれ、起きたんダ〜｣
『ピャッ』
ことにはなりませんよねすいません調子乗りました。
そういうのはヒロインの特権ですよね。これきっと捕まったのが蘭ちゃんだったらいろんな人が助けに来るんですよね。
アッ、悲しくなってきた。
私に話しかけてきたのは、意外なことにスーツを着こなした細身の男性だった。
もっと大男かと思ったわ。もじゃもじゃの。
周囲に人影は見えないし……もしかしてこれチャンスあんじゃね？
｢逃げようなんて思わないでネ〜。
まあ逃げられないケド。ココ、俺らのアジトの最上階。何も置いてないし、窓から落ちれば死亡。鉄格子だケドネ。
まあつまりはそういうコトをする部屋サ！
ほら、感じない？腐った血のニオイ……｣
ペラペラと楽しそうに話す男。
キャラ濃くないすか。
いや、怖いよ？体がバイブレーションするくらい。
でもさ、心の中でぐらいは強がっておかないとマジで泣きそう。うん。私一般人だから。
｢まあ、絶対にコロコロしちゃうってワケじゃないサ。
助けてあげるヨ！君が情報を提供してくれればネ｣
コロコロしちゃうってなんやねん殺殺の間違いやろ。
ーーーー
更新が遅くなり申し訳ありません。
私生活の方が落ち着いたので、再開します。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 20時) (
レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
まよねーず(プロフ) - あたしもトマト嫌いです！！あのプチュってやつが吐きそうなくらい嫌いです！ (2021年3月15日 22時) (レス) id: 0c87d4cd17 (このIDを非表示/違反報告)
モダル(プロフ) - 受験頑張ってください(*´∇｀*)のんびり待ってます(о´∀`о) (2018年9月23日 19時) (レス) id: 3db237cdcd (このIDを非表示/違反報告)
a-tonak(プロフ) - 焦らずゆっくりで大丈夫ですよ(*´∇｀*) (2018年9月23日 7時) (レス) id: f2764d3978 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ゆっくり書いてください焦らずゆっくり(´・ω・`) (2018年9月22日 20時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月葉ゆう | 作成日時：2017年8月21日 17時
