story 23 ページ23
涼太くんを見ると
楽しげな表情をして、私を見てる。
何?
そんな、見つめられると
照れるんですけど…。
顔が熱くなってくる。
「ホント、ころころ表情が変わるね」
『え、そうですかね…』
無自覚なんですが…
「嬉しい?」
『はい!すごく!』
「喜んでくれると思った」
『大切にします!』
「いや、食べてね」
ふっと、涼太くんが優しく笑うと
きゅうっと
胸を射抜く、甘い痛み…。
涼太くんといると、色んな痛みが走って
心臓が持たないよ…。
『それも…貰っていいですか?』
「これ?」
入ってたスーパーの袋を指差す。
「中でぐしゃぐしゃにならないように、入れてただけなんだけど」
『私も、それに入れて帰ります』
涼太くん
こういう所、あんまり気にしないんだ。
王子様のちょっと抜けたトコ。
そんなずぼらな王子様も、可愛いって思う。
変わらず、好きだな…。
「なんか、恥ずかしいねんけど」
そう言いながらも
スーパーの袋もくれて。
これも、一緒にとっておこう。
だって
もうこんな事…
一生ないかもしれないもん。
『これも、大切にしますね』
「いや、捨ててね」
スーパーの袋にチョコを入れて
綺麗にたたむ。
「今日は、鼻血出さないんだね」
そう言って
涼太くんは、優しい瞳で笑った。
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あず(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます。そう言ってもらえて嬉しいです^_^また機会があれば、描いてみたいなと思っています。 (2018年7月22日 10時) (レス) id: 30ff9accf8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - こんばんわ。一気に読ませて頂きました^_^ このお話大好きです。完結してますが、この後のお話を読みたいです。ぜひ、お願いします。 (2018年7月6日 21時) (レス) id: 1e3e43fc2a (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - あい*さん» 待って下さっててありがとうございます!ゆっくりかもしれませんが、とりあえず完結目指して頑張ります! (2016年10月10日 10時) (レス) id: 86d1389d64 (このIDを非表示/違反報告)
あい* - ずっと続きが気になっていたので更新再開嬉しいです。 (2016年10月5日 17時) (レス) id: aeb27fa9d9 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - わいさん» 放置し過ぎてごめんなさい!これから更新頑張ります!まだ興味があれば、見てくださると嬉しいです(^ ^) (2016年10月5日 12時) (レス) id: ab09cdb9d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あず | 作成日時:2015年7月19日 13時