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story 19 ページ19

『レイコさんって、まだ北海道の彼と付き合ってるんですよね?』


お店の開店準備をしながら
さり気なく、ケイゴさんに聞いてみた。


「さあ、あんまそんな話しないけど
別れたとかは、聞いてないなあ」

『そう、ですよね…』


期待した答えもなく
ふぅっと、ため息をはく。


あの日の
涼太くんと、レイコさんの姿が頭に浮かぶ。

あれって

やっぱ
付き合ってるんだよね…?


手も繋いでたし。



あの日以来
私の頭の中は、2人の事でいっぱいだった。



涼太くんが初めてここに来た日

多分、レイコさんと何かあって
すごく、落ち込んでた。

もう、ここに来る事もないって言ってたから
レイコさんと、会う事はないと思ったんだろうか。


その3日後ぐらいに
レイコさんと、彼氏さんの2ショットを見て。


一緒に、スーパーで買い物をしてて

とても別れている感じには
見えなかったけど。


いや、でも
分かんないよね。

別れて
親友として、付き合っているかもしれないし。



更にその3日後
涼太くんが、傘を返しに来た日。

笑顔が戻ってて
今からレイコさん家に行く感じで。


いつから
付き合ってたんだろ。


自分の記憶を辿って
時系列で書き出しながら


少ない脳みそを絞って、真実を探り出そうと
あらゆるパターンを考えてみる。







「何、これ?」


不意に、前からミカの声。

いつの間にか、ミカがカウンターの前に居て
メモ書きを覗き込んでいて。



『わーっ、ダメ!』

慌てて隠すけど、時すでに遅し。


「それ、レイコさん、二股じゃないの?」

ばっちり、見られてるのね。


しかも
認めたくなかった事を

あっさりと
ミカが口にする。

涼太くんの為にも
違うって、思いたかったのに…。


誰かに聞かれてないかと
店内を見渡して。


ケイゴさんは、お客さんと
話に夢中になってるし


その他には
ミカしか店内にいなかった。


『これ、絶対誰にも言っちゃダメだからね!』

ミカに、強く念を押す。


「言える訳ないでしょ」


「それに、私さっきレイコさん見たよ?
その、遠距離の彼と、腕組んでた」


思いがけず

出た、答え…

story 20→←story 18 ー 涼太 side ー



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あず(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます。そう言ってもらえて嬉しいです^_^また機会があれば、描いてみたいなと思っています。 (2018年7月22日 10時) (レス) id: 30ff9accf8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - こんばんわ。一気に読ませて頂きました^_^ このお話大好きです。完結してますが、この後のお話を読みたいです。ぜひ、お願いします。 (2018年7月6日 21時) (レス) id: 1e3e43fc2a (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - あい*さん» 待って下さっててありがとうございます!ゆっくりかもしれませんが、とりあえず完結目指して頑張ります! (2016年10月10日 10時) (レス) id: 86d1389d64 (このIDを非表示/違反報告)
あい* - ずっと続きが気になっていたので更新再開嬉しいです。 (2016年10月5日 17時) (レス) id: aeb27fa9d9 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - わいさん» 放置し過ぎてごめんなさい!これから更新頑張ります!まだ興味があれば、見てくださると嬉しいです(^ ^) (2016年10月5日 12時) (レス) id: ab09cdb9d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あず | 作成日時:2015年7月19日 13時

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