case 3 ページ3
お店に入ると、人目のつかない奥の席に案内してもらう。
服も濡れている上に冷房が効いてて、寒くてぶるっと体が震えて
冷えた腕を温めるように手でさする。
「これ…」
『えっ…』
「よかったら…」
玲於くんが腰に巻いてたシャツを差し出してくれる。
照れているのかこっちを見ない。
『…ありがとう…』
借りたシャツを上から羽織ると、ふわっと包み込まれる玲於くん香り。
何だろう…
なんか安心する？
それから店員さんにエアコンの温度を調節してもらえるように頼んでくれる。
こんな風に優しくされるの、なんか久しぶりだな。
自分が大切にされているようで、素直に嬉しくなる。
「で、その時隼がさー」
最初は緊張して無口だった玲於くんだけど
次第に口数が多くなって敬語も少なくなっていって
特にダンスの事や好きな事になると夢中で話し出す。
あーやっぱり十代の男の子だなぁ。
キラキラした瞳で話す玲於くんを見て、私は微笑ましい気持ちになる。
ふと沈黙になった時、
私の鞄の中から携帯の震える音が響く。
多分、雄哉だ。
楽しかった時間から急に現実に戻される。
「でないの？」
『……うん』
その後もしつこく電話が震えてたけど、
特に玲於くんは何も聞いてこなくて
私も玲於くんとの楽しい時間の事だけを考えるようにした。
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あず(プロフ) - 愛利さん» そんなに感動して頂けるなんて…書いて良かったです！ありがとうございます！！ (2016年10月20日 19時) (
レス) id: 9b3d990a2d (このIDを非表示/違反報告)
愛利 - 一気読みしちゃいました！最後のところ感動しすぎちゃって枕ビチャビチャです（笑) (2016年10月18日 19時) (レス) id: 183501c55e (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - ｍｉｌｋさん» 感想嬉しいです！最後まで読んで頂いてありがとうございました！！ (2016年5月9日 8時) (レス) id: a67bb7e532 (このIDを非表示/違反報告)
ｍｉｌｋ - めっちゃ感動しました！！面白かったです！ (2016年5月8日 22時) (レス) id: 62df234d60 (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - ぴーなっつさん» イメージと合っていて良かったです！感想嬉しかったです☆ありがとうございます！ (2016年3月28日 19時) (レス) id: 7ee4db9f7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あず
| 作成日時：2015年4月25日 8時
