My Only Love ーReo.Sー

case 19 ページ19

「玲於、正月LA行く日決まった？」

「多分この日から一週間ぐらい？」

何本かDVDを見終わった後、玲於の家は何も料理道具が揃ってないからとピザを頼む。

ピザを食べながら玲於と隼くんがカレンダーを見ながら話し合っていて、私は3人分の飲み物をテーブルの上に置く。


『隼くんも行くの？』
小森さんは気持ち悪いから、下の名前でいいって言われた。

「うん。同じLAでも僕と玲於は行き先は違うんですけど…。

Aさんは、一緒に行かないんすか？」


『え？行かない、行かない』

思ってもなかった質問で一瞬戸惑う。


「行くワケねぇじゃん。遊びじゃねぇし」

玲於がそっけなく答える。

「玲於の誕生日があんじゃん」

「関係ねぇよ」


ホントはしばらく会えないし、隼くんの言う通り玲於の誕生日だってあるし、寂しい気持ちはあるんだけどな。

そんな事を言っても仕方ないから言わないけど。


2人は、行きの飛行機とか一緒に行けないか話合っている。



すごいな…


玲於も隼くんもちゃんと自分のやりたい事を知っていて、それに向かって頑張っている。




私の夢って何だったんだろ…



さっき玲於との会話でふと思い出した夢。


子供たちに英語を教える仕事に就きたいとか。

雄哉と付き合って5年、
このまま結婚するんだろうなぁって、自分の夢なんていつの間にか考えなくなっていた。


楽しそうにLAでしたい事を色々想像して、はしゃいでいる玲於と隼くん。



なんか、眩しいな…

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