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case 10 ページ10

あれから、
アユミちゃんと、もう会う事ないと思っていたら
結構、頻繁に連絡くれて


“ケーキ頂いたんで、一緒に食べませんか?”
最初は、それがきっかけで家に来るようになり

今では、家に来ると料理まで作ってくれたり…



『わっ、おいしそう』

今日は亜嵐も来れるって、聞いたからか
机の上には、亜嵐の好きなトンカツ。

豆腐のサラダ、ほうれん草のおひたし、お味噌汁。

盛り付けもキレイで
ちゃんと、栄養のバランスも考えてるし。

自分の家にあった食器が
アユミちゃんの手にかかれば、オシャレに変身して

机の上の華やかさに、感心する。




ーーーピンポーン


「グッドタイミング」

インターホンの音に
アユミちゃんの表情が、ぱあっと明るくなって

スリッパを鳴らしながら、玄関に向かって行った。



亜「おっ、うまそ!俺の好きなトンカツだ!」

ア「以前、好きって言ってたから」

慣れたように、亜嵐の脱いだジャケットを
アユミちゃんが受け取って、ハンガーにかける。

ありがとうと、ためらいがちに言いながら

ちらちらと、私の様子を伺う亜嵐。


よく、気がつくなあ。

完璧すぎるんだけど…。



亜「ん。」

『何?』

亜「そこ、置いといて」


ポンっと

自分の持っていた鞄を、私に押し付ける。


いつも、自分で何でもするのにって
不思議に思っていると

アユミちゃんの、面白くなさそうな視線にぶつかる。




もしかして


“彼女”という立場を、立ててくれてる?




まあ、鞄なんて

置くだけなんだけど。



こんな些細な事で

“特別”と、感じるんだなぁ



なんか

少し、くすぐったい気持ちになる。

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sakura13ryuji90(プロフ) - アユミちゃんの気持ちもわからなくはないです!私も好きな人がいるのですがその人には多分彼女がいて、しかもその彼女は私の親友とゆう複雑な感じでどうにも出来ないんです、主人公の女の子になりたいですねー!亜嵐くんはやっぱり優しい!!! (2018年9月21日 0時) (レス) id: a12dea4425 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - 感想ありがとうございます!面白いのかなぁって気になっていたので、嬉しかったです。とりあえず、完結頑張ります! (2016年5月22日 20時) (レス) id: 847e794d67 (このIDを非表示/違反報告)
yuna(プロフ) - この小説とっても面白いですっ!てかアユミちゃんなんなんですかね、はらたちます。切なすぎて切なすぎて…、はぁ続きが気になる。 (2016年4月11日 20時) (レス) id: 9270ca8be2 (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - yurikaさん» ありがとうございます!続編喜んで貰えて嬉しいです(>_<)2人が成長する姿を書けたらと思いながら…前作を裏切らないように頑張ります☆ (2015年7月26日 7時) (レス) id: 808fbb2dfc (このIDを非表示/違反報告)
yurika - この小説好きなので続編読めてめっちゃ嬉しいです!! 更新頑張って下さい。。 応援してます(^^) (2015年7月24日 23時) (レス) id: e696601b77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あず | 作成日時:2015年7月22日 18時

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