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case 27 ー涼太 sideー ページ27

「どうしよう」

「…俺の事はいいから、そっち行った方がいいかも?」


「もう、Aは知ってたり?」

「それで亜嵐くんを呼び出し?…まさか」

そんな、恐ろしすぎる。



「涼太も来てよ」


「絶対無理」

力になってはあげたいけど、部外者の俺が急に入ってもなあ。


こういう恋愛とか、当人同士の問題だし

俺ならよく知らない人が急に入って来たらちょっと引くもん。


とりあえず、何かあったら連絡してとだけ伝えておく。





話を聞いてくれたお礼と亜嵐くんがお会計を済ましてくれて、一緒にお店の外に出る。

亜嵐くんがお酒もお肉もほとんど手をつけていなかったから、俺もあまり食べてなくて

満たされていないお腹をさすりながら、ちょっと何か食べて帰ろうと考える。


もしかしたら亜嵐くんからSOSがあるかもしれないし。



ちょうど二次会に行こうという時間も重なって、外は結構人が多くて。

盛り上がっている人達と対照的に、亜嵐くんの落ち込んでいる姿が一層際立って見える。



「浮気とは違うし…
きっと、Aさんも解ってくれるよ」


ちょっと言い過ぎたかなと、元気づける意味を込めて俺の希望を口にすると

ありがとうと頷く亜嵐くん。



「またキスされないようにね」

「当たり前だ」


冗談半分本気半分の俺の忠告に、真剣に返してくる。


Aさんのいるお店まで近いからと、また肩を落として歩いて行く亜嵐くんに手を振って見送りながら。




大丈夫かな…




亜嵐くんの気持ちがうまく伝わるといいけど。



アユミさんのやり方も強引だけど、

恋愛ってそんなものかとも思う。


どんなやり方でも、最後うまくいった者勝ちだし。


まあ2人の為には、アユミさんがスッパリ諦めてくれるのが一番いいんだけど。




嫌な予感を感じながらも

うまくいく事を強く祈りながら…


人混みに紛れて小さくなっていく背中をぼーっと見つめていた。

case 28→←case 26 ー涼太 sideー



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sakura13ryuji90(プロフ) - アユミちゃんの気持ちもわからなくはないです!私も好きな人がいるのですがその人には多分彼女がいて、しかもその彼女は私の親友とゆう複雑な感じでどうにも出来ないんです、主人公の女の子になりたいですねー!亜嵐くんはやっぱり優しい!!! (2018年9月21日 0時) (レス) id: a12dea4425 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - 感想ありがとうございます!面白いのかなぁって気になっていたので、嬉しかったです。とりあえず、完結頑張ります! (2016年5月22日 20時) (レス) id: 847e794d67 (このIDを非表示/違反報告)
yuna(プロフ) - この小説とっても面白いですっ!てかアユミちゃんなんなんですかね、はらたちます。切なすぎて切なすぎて…、はぁ続きが気になる。 (2016年4月11日 20時) (レス) id: 9270ca8be2 (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - yurikaさん» ありがとうございます!続編喜んで貰えて嬉しいです(>_<)2人が成長する姿を書けたらと思いながら…前作を裏切らないように頑張ります☆ (2015年7月26日 7時) (レス) id: 808fbb2dfc (このIDを非表示/違反報告)
yurika - この小説好きなので続編読めてめっちゃ嬉しいです!! 更新頑張って下さい。。 応援してます(^^) (2015年7月24日 23時) (レス) id: e696601b77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あず | 作成日時:2015年7月22日 18時

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