.8 ページ8
.
.
今日は壱馬くんとご飯!なんて喜んでいたのに現実はそう上手くもいかず。
撮影は予定より時間が押してしまって22時30分終了予定だった撮影は23時まで延ばされて、挙句の果てに私はスタジオの片づけをして帰ることになった。
壱馬くんに行けなくなりました!ごめんなさい!また誘ってくださいとだけメッセージをして携帯を閉じた。
メイクさんと衣装さんは各々片づけに帰ってしまい始めは4〜5人いたスタジオも最後のほうには私一人だけになってしまった。
『は〜、こわ。』
誰もいないスタジオ。
今回のMVに見合うようなセットのせいで余計怖く感じる。
だけど何とか残り少なかったおかげで片づけを始めてから数分でスタジオを出ることができた。
多分途中に自販機があったはず。
お金を入れて押そうとすると後ろから伸びた手に先を越された。
『え』
「びっくりした?」
後ろに立っていたのは先輩で、
自販機の水を選んだのも先輩だった。
『お疲れ様です!』
「おつかれ」
『こんな遅くまで大変ですね、笑』
「その言葉そっくりそのまま返すよ笑」
『で、どうしたんですか?』
「あ〜、連絡先交換しない?って言いたくてさ、」
ん?なんで先輩が私の連絡先を?
あ、!仕事のことでいいたいことがあるけどわざわざ会うまでもないってとき用?
まあ、いいか減るものでもないし、
カバンから携帯を取り出そうとしたとき、後ろから腕をつかまれる。
247人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:yyuu | 作成日時:2020年10月31日 23時