Dynamite (ページ7)

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今日はＭＶの撮影できたんだけど、やっぱり普段はふざけててもカメラの前は変わるんだな～って密かに考えながら仕事をこなしていた。

だけどやっぱりカメラが止まるとみんなでわちゃわちゃし出すのを見て笑みを溢しながらみんなの元へ水分を持っていく。

陸「あれ？今日山岸さんは？」

山岸さんっていうのはもう一人のマネージャーさんで普段は私の代わりにスタジオ担当をしている

『山岸さんは今日子供さんが熱出しちゃったみたいで、休むらしいです！』

陸「わ～、大変だ…」

水分補給が終わると撮影するメンバーだけ定位置についてほかのメンバーは休憩することになった。

待機中のメンバーのメイク直しはメイクさんがやってくれるし、衣装も任せてて大丈夫だし、

映像をチェックしようと前に進んでいくと横から走ってきた誰かにぶつかった。

『わ、！すみません！』

「いえ、こちらこそ！」

顔を上げた先にいたのは高校時代の先輩だった。

「A？」

『先輩！お久しぶりです！』

「めっちゃ久しぶりじゃん！何してんの！」

『いま撮影してるグループのマネージャーアシスタントしてるんです！いつもはスタジオに来ないんですけど、今日たまたまマネージャーさんがお休みしちゃって、』

そんなこんなで話をして懐かしい気持ちになりながらまた撮影に集中する。

壱馬「あのさ…」

『うえっ！はいっ！』

いきなり背後から声をかけられたせいで変な声が出てしまった。

それもそれを壱馬くんに聞かれてしまった…

壱馬「今日はさ2人で飯いかん？」

『……え！？いいんですか？』

壱馬「昨日はあんま話せんかったし、Aが良ければ」

もしかしてこれは夢…？

こんな幸せなことが立て続けにあっていいんですか…？

何なら今泣けるよ私。

『もちろん空いてます！』

私がそういった後壱馬くんは少し笑ってまた戻っていった。