悪魔な女子の青春

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「それではこれより

位階(ランク)の発表を始める」



カルエゴの方に1羽のフクロウが飛んできた



「位階袋鳥(ランクふくろう)

貴様らの行動を監視観察していた

彼の胸の袋に手を入れれば

位階(ランク)の章(バッヂ)を授けてくれる」


という彼の手には説明通りバッヂが握られていた



「では順番に並べ！


因みに

そこの最下位(クズ)共は1番最後な」



向けられた視線の先には


入間：【反省中】

サブロ：【もう約束破りません】


書かれた紙を首から下げ、正座している2人の姿


何が原因でこうなったか


端的に説明すると

2人は行くな、と言われていた《金剪の谷》に行き

何があったかはわからないが
気が立っていたはずのカナキリの〈長〉の背に乗ってゴールまで来たのだ



そして今に至る



『あはは、サブノックくんが縮こまってる』

「ぐぬぬぬ…」


Aがサブロの頬をつんつんとする


因みにAは2位だった


「見せしめだからな

せいぜい笑われたり小石をぶつけられるがいい」


「陰湿ッ…！！」


『先生器小さいね』


「お前はいちいち余計な一言が多いッ

いいから並べ！」


『はーい、またねお二人とも』

「あ、うん！」





〜〜〜〜




みな順調に章(バッヂ)を受け取り


残りは最下位の2人だけとなった


「オイックズ共順番だぞッ!!」



呼ばれた最下位が袋鳥(ふくろう)の元へ行く



「入間だ」

「入間の番」



そして入間が袋鳥(ふくろう)のポケットに手を突っ込む



『何が出るかな』

「また変なもの出たりして」

「使い魔先生とか？」

『あ、それ言えてるね』

「だろ？」

「オイ、殺すぞ。」



またもカルエゴをいじり睨まれるAたち



「位階袋鳥(ランクふくろう)は厳粛正確

どんなことがあろうと決して動じぬわ


この数百年間鳴いたことすら無…

ギィエェエェッ」



カルエゴが言ってる途中で


凄まじい鳴き声が響く



「えっちょっ」



その声を上げたのはあの袋鳥(ふくろう)


「ああっ!!

まだバッジ取ってな…」




袋鳥は入間の手から逃げるように飛びさり


その拍子に挙げた右手



「…入間ち

それ……何？」



全ての視線が入間の右手…中指にはめられた



《黄金(ソロモン)の指輪》に向いていた

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