人生最大の恋愛は切ない恋物語

素直になれない ページ22

【玲於】









しばらく楽屋で待ってると騒がしくなる廊下。









ようやく帰ってきた。









隼「たっだいまーーーー！！！」









龍「戻ってきたわ。」









亜「いやー、良かった、良かった！！」









何故かテンションが異常に高いメンバー。









玲「え、何。なんかあったの？」









その笑顔が怖くて恐る恐る聞く。









隼「え、気になる？笑」









玲「んー、まぁ。」









隼「どうしようかなー！」









うぜー。









龍「そんなもったいぶるな、笑









自慢したれ！笑笑」









自慢…









龍友くんの言葉に少し引っかかる。









隼「じゃぁ玲於だけ特別に教えてあげる。」









玲「お前何様のつもり？てか普通に言えよ。」









隼「なんと、」









なんと…









隼「あの、」









あの…









隼「…」









玲「早く言えって」









隼「美以子ちゃんと」









美以子と…？









隼「お近づきになりました！！！」









隼の言葉の後に拍手がなる。









玲「は？」









隼「だから、ご挨拶したの！









で、写真も一緒に撮ってもらった！」









そう言って俺に写真を見せてくる隼。









玲「え、ツーショット？」









隼「玲於以外みんな撮ってもらったよ」









亜「美以子ちゃんめっちゃいい匂いした。笑」









龍「それ分かる！」









隼「玲於も撮って貰ったら良かったのに〜









なんで帰っちゃったの？」









隼の言葉で一気に集まる視線。









玲「別にいいだろ…」









本当は気になって気になって仕方なかったのに









素直になれない俺は









玲「ふぅーん、良かったじゃん。笑」









興味のないふりをするしか選択肢はなかった。

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