誰の? ページ5
向井side
Aちゃんおはよう。今日、早く出る日だったんなら言ってよ!
Aちゃん見送りできなくてごめんね。何時頃に帰ってくる??
渡「うわ、康二すげえニヤけてる…気持ち悪!!」
向「失礼やな!」
天使から連絡来たらこうなるのも仕方ないやん…!!?
高校の入学式で、1人だけ異様に輝いとる子がおった
その子は同じクラスで、皆が遠巻きに見てて……自己紹介の時の凛とした声に惹かれた
『雪平Aです。中学を卒業して、東京から引っ越してきました。このあたりのこと、まだ全然分からないことばかりなので色々教えて貰えると嬉しいです!』
正直俺は関西を引っ張っていく立場におったし、『東京から来た女の子』と関わるのは…あんま良くないことやった…せやけど
向「雪平さん、それどこ持っていくん??1人で持つの大変やろ!一緒に持ってくで」
『!ありがとう、向井くん』ニコッ
純粋なその笑顔にやられてしもたんやから、仕方ないやろ?
俺は普段から女子と話しとったし、クラスの大半と仲良くしとったから特にAちゃんに話しかけ続けとるからって噂話が立つようなこともなかった
…逆に、Aちゃんが人気すぎて俺が男から妬まれとったくらいやし
今思い出しても嫌やな
……Aちゃんは俺のことが好きで、俺にしか興味無い。…あの時何で俺以外に笑顔振りまくAちゃん見ても、我慢出来とったんやろ
渡「…おい、康二」
向「んぇ!?!」
渡「今度はすげー険しい顔してたぞ。情緒不安定すぎだろ」
向「え、ほんま!?何でもないよ」
深「逆にこえーわ、それ!!」
今、結果的に愛されとるのは俺で
Aちゃんを世界で1番愛しとるのは俺やから
ギィッ 向「ただいま〜…」
ヒョコッ『おかえり、康二!思ったより早かった〜!』
向 キュンッッッ「っほんま可愛ええなあ〜!!」
『急に何…??ほら、手洗ってきて!』
もう誰も、Aちゃんに手出し出来んやろ
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作者名:ぱるむ | 作成日時:2023年11月4日 17時