告白 ページ4
〜♪〜〜♪
…また、流れてる
康二が所属している「Snow Man」は大人気アイドルだ
街中でも、最近ではこうしてオフィスでも流れたりしてる
……おかしな話だよね。みんなから愛されてるアイドルが、たった1人の一般人の女にすがりついているなんて
「あれ、雪平さんあがりですか??」
『はい、今日分終わったので!お疲れ様です』
「お疲れ様です!!昨日は無理に誘ってすみませんでした…あいつ、どうしても雪平さんと話したかったみたいで!」
『無理にだなんて、全然!私も楽しかったですよ』
…康二に見られてたのは想定外だったけど
「…あの、雪平さんって付き合ってる人とかいるんですか??凄いお綺麗だし、優しいし…社内で雪平さん狙ってる人多いんですよ!!」
『あはは、お世辞でも嬉しいです。…高校の時からお付き合いしてる人がいます』
「えっっっっっ!?!!!?!そうなんですか!?!やっぱり私の読みは正しかったのね……」
『?それじゃあ、お先に』
「あっはい…!引き止めちゃってすみませんでした!!(…あいつ、泣き崩れるんじゃないかしら………)」
康二と付き合い始めたのは高校2年の冬
高1の時、家の事情で引っ越してきて…大勢に囲まれている彼は、私にも優しくしてくれた
かっこいいし、優しいし、面白いし……たまに、私にだけに笑いかけてくれる姿に、落ちないわけがなかった
…それでも、彼は当時関西の子達を率いるアイドルだったし、私が深く関わっちゃいけないと思ってた
潔く、終わろうと思っていたのに
『す…好きです!!!』
向「……え…………え!?!!?!そ、それって…そういう!?!!!」
『…そ…そういう、恋愛の意味です』
向「…っ俺……俺も、なんやけど」
『………………え??』
向「…表立って何かするとかはあんまり出来んかもやけど…ええ??」
『っ…うん!!』
……キラキラしている彼を変えてしまったのは、私のせいなのかな
ギィッ 向「…」
『おかえり、康二』ヒョコッ
向「っ!ま、まだ起きとったん!?」
『康二、疲れて帰るだろうなーって思って!今日は青椒肉絲!!』
向「〜っほんま、最高の彼女やあああ!!」
『あはは、大袈裟だよ!』
康二は、どうして私じゃないとダメなんだろう
メンバーも優しくて、仕事で綺麗な子にも沢山会うはずなのに
……ああ、康二のネガティブがうつってきたかな
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作者名:ぱるむ | 作成日時:2023年11月4日 17時