5話 ページ5
その女性は、胡蝶しのぶと名乗った。
外見と中身が少し笑っちゃいそうなくらいぴったり。
綺麗な人だ。
『私はキサツタイとして、鬼?を狩って…
御館様の養子で…煉獄杏寿郎の、弟子、じゃなくて、継子…
や、えっと…わかんない、です』
知らない、知らない。
私がそう言うと、胡蝶が悲しい顔をした。
「記憶喪失、ですね」
胡蝶さんは筆で紙に何かを書き出した。
「Aさんは単独任務に行っていたんです。
それで3日前に、倒れてる貴方が発見された。
外傷もありませんし、きっと血気術によるものでしょう」
『ケッキジュツ?』
「…
稀に鬼が持っている能力のことです。」
私には記憶がある。
女子高校生である私の記憶が。
記憶喪失なんて、遠い話だ。
…なんなら、あの路地裏の記憶だって鮮明なんだから。
だから正直、人違いを疑う。
そんな私の疑いをよそに、
胡蝶さんは書き終えた手紙を女の子に渡して、
「もう身体は大丈夫ですか?
動けます?」
『えぇ、まぁ』
「では、出かける支度を。
御館様のところに伺います。」
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獅月(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございます。私の不注意でした。 (2019年10月12日 19時) (レス) id: b74c482bc4 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい。鬼滅作品を作る人の違反が多すぎるんです。違反だという事を意識して下さい (2019年10月12日 16時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弓張月 | 作成日時:2019年10月12日 16時