日の鳥と不死鳥は夢の中【ONE PIECE】 (ページ31)

今日:21 hit、昨日:2 hit、合計:37,183 hit

２回目のページ31

小一時間ぶりに、羽を休めた。

帰ってきたんだ。俺たちのモビーに。

だが、羽休めも束の間に、兄弟たちからの熱い抱擁を一身に受ける。

…いや、これは暑苦しいな。

1週間、彼らは俺とAを血眼で探していた、

とイゾウから聞いた。

それを聞くと、嫌な気はしないんだよな。

オヤジは｢ただいま｣と一言を言うと、

｢おかえり、少し長げェ外出だったな｣

と、笑ってくれた。

サッチ率いる4番隊が忙しなく、

道を行ったり来たりしている。

どうやら、俺たちの帰還祝いに宴をするそうだ。

外出じゃなかったのかよい、と内心

ツッコミながらも久々の宴に心踊らない、

なんてことはない。

だが、その反面、1つ不安要素がある。

Aへのプロポーズだ。

さっきは勢いで結婚しよう、なんて言った。

それでアイツも頷いてくれた。

が、これで終わるのは何か物足りないというか。

あぁ、そうだ。指輪。

指輪を渡していない。

というわけで、２回目のプロポーズが俺には残っている。

それも今日中がいいだろう。

1回目と時間を空けるのはよくないだろうしな。

『…あ゛ー』

でもいざ言うとなると、２回目でもくるものがある。

よく言うだろう？

女は、人生で一度きりのものは

大切にしたがる、って。

もっとムードとか、ロマンティックな…こう…

…素敵な思い出にしてやりたいんだ。

アイツには笑顔が1番似合う。