日の鳥と不死鳥は夢の中【ONE PIECE】 (ページ4)

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嘘の皮肉はページ4

予鈴がなった。

騒ぎ声は段々と落ち着いて、席に着いていく。

一応進学校だからか、授業に対しては真面目らしい。

だが、少しざわつきが残る。

新しい教師だ。

前の英語科の教師は、所謂(いわゆる)育休をとっている。

そして、今から新しい教師が来るのだ。

まあ、ざわつくのも無理はないか。

｢隣のクラスの友達がさ！職員室で新しいセンセーみたんだって！｣

友達A(名前はたしかミホな気がする)がそう言う。

『マジ？どんな人？』

するとミホは、クエスチョンマークを浮かべたような顔をして

｢なんか…パイナップル……？って言ってた｣

『は？』

…パイナップル？どういうことだ。

服がパイナップル…？顔…？

いずれにせよインパクトの塊だなぁ、と思う。

｢ミホもよくわかんないんだよねぇ～。あっ、でもちょいイケメンらしいよ｣

『ま！？あげみざわ…』

私は一応、面食いというキャラで通ってるらしい。

いくら訂正しても聞く耳を持ってくれないから、諦めた。

｢あっ、ねー！そういえば、5組の中島さん、橘センセーとデキてたらしいよ。｣

｢えっ、なにそれ！初耳なんですけどぉー！｣

次から次に話題が転がってく。

今度は生徒と教師の色恋沙汰だ。

『中島さん、大人しいのにねーえ？大胆ー♡』

なんて皮肉りながらも、中島さんが羨ましく思えた。

本当は大人しくしたいし、しっかりと私を愛してくれる人がほしい。

そんな自分に呆れて、窓の外を見た。

鳥が2羽飛んでいた。

綺麗で艶やかな、鳥。

いっそ鳥になって、自由に空を飛べたら__

なんて。