日の鳥と不死鳥は夢の中【ONE PIECE】 (ページ28)

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愛の力、愛は力ページ28

私には愛すべき大切なものができた。

家族っていう大切なものが。

少しずつ増えていくたびに、嬉しくなる。

私の両手には愛が溢れている。

そして、それは私の力になる。

だから、今も

_大切なものを守る愛(ちから)を、私にください

『…神光の機関銃！』

手のひらを合わせ、光を集める。

そして、それを銃のようにして撃つ。

大丈夫、急所は外している。

ただ、眠ってほしいんだ。

『おやすみなさい。』

粗方、眠ってくれたかな。

マルコの方をみると、ボイロを追い詰めていた。

流石、と思う一方で、まだ気は抜けないな、

と体を強ばらせた。

｢さァ、撃破したよい。教えろ、ボイロ｣

マルコの冷たい声が、響いた。

すると、ボイロは笑った。

追い詰められている、この状況に似つかわしくなく、ニコニコとした顔だ。

｢…あー、あは。あはは！…もう少しはイケると思ったんだけどね。

なんでこうなったか、だっけ。それはね｣

『話す前に、その偽笑いやめてくれない？』

私の一言に、ボイロは少し驚いたらしい。

なんで、と聞いてきた。

『癖か知らないけど、なんかうざいよ。私、作り笑いとか嫌い。』

昔を思い出すから、と心の中で付け足しておく。

すると、ボイロはニコニコ顔から冷たい顔に変わった。

｢あー、ま、確かにね。じゃあ話の続き言うけど、これ以上遮んなよ。こっちもうざいから。｣