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わたしは私だから ページ26
輝きから距離を置いた暗闇で、私の鼓動は高鳴るばかりだ。
だって、こんな対等に話しかけられたことないから。
『…娘？わたしとは"たにん"ですよね？』
私の精一杯の疑問は、明朗に返される。
それも特徴的な笑い声と共に。
｢グララララ！んなこたねェよ。人間みな海から生まれた家族だ｣
…家族
私が欲しいもの。
彼なら与えてくれるんだろうか。
『でも、……ごめんなさい。なれません。』
｢なんでだ？｣
冷たく、乾いた風が私の頬にあたる。
それはまるで、私のような風だった。
『わたしが、私だからです。』
200年くらい前だったか、こんなことを言われた。
｢人外のお前だ、人間らしい生き方が出来るだなんて思うなよ｣
どうやら、私は幸せになれないらしい。
だから、この人の娘にはなれない。
家族を与えられてはいけない。
大男は少し呆然としてから、私に言った。
｢わかった、じゃあお前をここで殺そう｣
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百花繚乱〜夜桜が舞う〜(プロフ) - 現パロで見たいです！続きお願いします！(>_<) (2019年1月7日 17時) (
レス) id: c3e95f7387 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：獅月 | 作成日時：2018年9月7日 20時
