bouquet

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『ほんまに覚えてないん？
お姉さん、ショックやわ〜』










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「Aちゃん、バレーはじめたの？？

ほな、おれもバレーする！


ほんで、オリンピックにでるねん！

で、メダルをAちゃんにかけてあげる！！」



『たつくん、ほんまに？？

ほな、わたしはたつくんのこと、ずっと応援してるな。
たつくんが強くなれるように、そばで応援してる。
たつくんのそばで支える人になるね』



「いっしょに、ゆめかなえような！

やくそくやで！！」



『わかった、約束な。』





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『思い出した？？



約束』





そんな小さい頃の約束、忘れてた。
でもAさんはずっと覚えてて、その約束を果たそうとしてくれている。



「ごめん、俺ほんまに、Aさんがずっと約束覚えててくれてるなんて知らんくて、ごめん」


『いやいや、たつくんその時、小学生やん？
わたしの方こそ、そんな子供の頃の話にたつくん巻き込んだらあかんなって思って、今まで言わんかったんよ。



でも、わたしにとっては叶えたい夢やったから』


「俺が代表に選ばれんかったら、バレー続けてなかったら、どうするつもりやったん？」



『そんなことあるわけないやん？


だって、たつくんずっと頑張ってたやん。
頑張るとかそんな簡単な言葉じゃ表せれんくらい、必死に戦ってたやん。
そんなたつくんがここに立ってないわけないもん。』










『東京の時は間に合わんかったけど、パリは絶対一緒に行こう。




1番近くで支えるから』





end.




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近くて、遠かったAさんと
一緒に世界と戦うのはまた別のお話。


俺が確信した恋心をAさんに伝えるのも
まだ先の話。




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