bouquet

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「ねえ、Aちゃん、お腹すいた」


『お風呂上がったんだね。

オムライスあるよ、食べる？』


「えっ、オムライス！食べる！」




ほら、可愛い。

いただきまーすなんて言ったあと、口にどんどんオムライスを放り込んで、ほっぺを膨らませながらもぐもぐして。
時々、うまっ、とか、ふふっ、って笑いながらまあまあな量のオムライスを完食して。


これを可愛いと言わずしてなんになるの？
わんこだよね？大型犬だよね？


それに、いつまで経ってもAちゃんって、ちゃん付けで呼ぶ。
祐希に、なんで？って聞いたけど、もう慣れたから仕方なくね？って、ずっとちゃん付け。



全て総じて、可愛い。
石川祐希＝かわいいわんこ。
これ、絶対ね？



なんて可愛い祐希を眺めていたら



「ねえ、Aちゃん、いつまで見てんの？

そんな見んなって、はずい」


『んーーー、だって祐希が可愛いんだもん』


「ねえ、可愛いって言われても全然嬉しくねぇんだけど」


『それは、ごめん。

でも自分の気持ちに素直なだけだからさ

ね？許して？』







「…。許さない。」


『え？』





「俺だって、ちゃんと男だからね？


俺も自分の気持ちに素直に動くよ？



可愛いばっか言ってないで、






俺のことちゃんと見ろよ、A」



『ちょっ、、！祐希、、まっ「待たない」






「俺で、ドキドキしてんの？


顔真っ赤だよ、A。








可愛いなんてもう言わせねえから


覚悟しとけよ？」






end.




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