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「A!今日、授業終わったあと暇??暇だよね!!ねえ!」
『ゆっこ、どうしたの、そんな興奮して。今日はバレー部の練習ないし、そのまま帰るよ?』
「だよね!!なら合コン行こ!!」
『えっ!!合コンってあの合コン??行かないよ、行かない。そういうの苦手だもん、むりむり。』
「だめ!!絶対行く!!お願い!!!今日はわたしに付き合ってよ、ね?」
『う、、。ゆっこにはいつも付き合ってもらってるからな、、、でも、合コンって、、、』
「そんな大げさなものじゃないから!他学部の子と一緒にご飯食べるってだけだよ。それに来ないと一生後悔すると思う。」
『そこまで言われると、、、ゆっこが一緒にいてくれるなら、』
「よし!きまり!!授業終わったらうちで一緒に準備して行こ!」
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あれよあれよと、ゆっこに流されるまま行くことを決め、メイクなんかも綺麗にしてもらい、そわそわしながらも、同じ学部の他の友達とも合流してお店まで来た。
「もう、中で待ってるって。行こ〜」
『う、うん。待って、ゆっこ。』
おまたせ〜、なんてゆっこが軽く言いながら入った先で衝撃を受ける。
だって、そこに座っているのは、憧れの彼だからだ。
ゆっこがこっちを見ながら小さく笑って席につく。他の友達もささっと席についてしまいわたしに残された席は1番端っこの山内くんの目の前だった。
自己紹介をしているときの記憶なんてほとんどなくて、名前と学部を言うので精一杯だったと思うし、相手の自己紹介もほとんど記憶にない。
でも、よくよく見ればみんなバレー部の人たちで、自己紹介の記憶はほとんどないが名前だけは辛うじてわかるから良かった、、、。
バレーを好きなことは言わなかった、見に行っていることも。いつも端っこで見ているし、向こうは知っているはずもない。知られて見に行く時に気まずくなるのも嫌だから、時々みんなの話に入りながら、目の前にいる山内くんのことはほとんど見れないままだった。
そのまま解散することになり、ゆっこは「楽しかったね」と声をかけてくれた。
わたしは頷くことしかできず、山内くんと一緒に過ごせたことを噛みしめることで精一杯だった。
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美桜 - あむ…さん» そうなんですか!? いつか読める日を心待ちにしています まだまだ寒いのでお体に気をつけて更新頑張ってください! 応援してます (1月5日 0時) (レス) id: a3587cf79e (このIDを非表示/違反報告)
あむ…(プロフ) - 美桜さん» 美桜様、コメントありがとうございます。どの作品かな?って思っていたので追いコメントありがたいです。アイビーが美桜様の心に届いたようで嬉しいです。アイビーの未来のお話は少し考えているところもあるので、いつかお届けできたらと思ってます。 (1月4日 23時) (レス) id: c3ed15d929 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 下のコメント「アイビー」のことです こいつ何の話してんだってなりましたよね すいません (1月4日 22時) (レス) @page14 id: a3587cf79e (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - いいお話過ぎて感動しました…泣 長編で過去とかそれからの2人がどうなったのかも見てみたいな・・・なんて思ったりして1人で悶えてます これからも応援してます! (1月4日 22時) (レス) @page12 id: a3587cf79e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あむ... | 作成日時:2024年1月1日 22時