04:凍りついた時間 ページ6
マリアside
みんなが夕食を食べ終わり、眠る時間。こんな時間にあいつに会いに行くのは気が引けるけれど、気になることがあるから、行くことにしたわ。
木製のドアをノックする。
「私よ。いるかしら?」
「…何ですか」
「スーサイドの事よ。貴方の事も少し思い出したから」
「…帰って下さい!」
珍しくあいつが声を荒げた。
「別にいいでしょ…、悪い事はしないわ」
こうして、私は無理矢理ドアを開けた。
部屋を見て少し驚いたのは、物が少ない事。そして、あいつが珍しく身嗜みを乱している事だった。ぴしっとした雰囲気はそこにはなく、そこらへんの服を適当に着たというような感じね。
「まさか貴方がこのような事をしてくるとは思いませんでしたよ…」
木星の椅子に座り、不機嫌そうにあいつは言った。
「いいじゃない、これくらい…。別にいやらしい事をしにきた訳じゃないんだし」
「はあ…」
「で、本題はスーサイドの事よ。ストレートに行くけど…」
「率直でもねじ曲がってても構いませんよ」
この時までは皮肉を言えるくらい、あいつは普通だった。
でも、この一言を言った瞬間、目付きが変わった。
「貴方、スーサイドの最初にして最後の犠牲者よね?」
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りっちゃん(プロフ) - おもしろいです更新待ってます! (2018年2月24日 12時) (レス) id: f6bf2e6cd0 (このIDを非表示/違反報告)
サクラメント - ありがとうございます、まだ書きかけですが頑張ります (2017年10月16日 16時) (レス) id: a111f5c854 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 面白そうですね...!続き、待ってます!((o(。>ω<。)o))ワクワク (2017年10月15日 20時) (レス) id: 4077a40fbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクラメント | 作成日時:2017年10月15日 7時