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翌日
宮脇「伊吹さんっ……。」
綾野「玲ちゃん、どうしたの？」
宮脇「昨日の宝石、盗まれたそうです。
そしてその現場でオーナーの小林幸之助さんが何者かに殺されていたそうです。
四機捜に出動要請が出てるんですけど、
現場が展示会場なので私は行けなくて……。
404にお願いしてもいいですか？」
綾野「だいじょーぶ！！志摩にも言っとくね。
志摩連れてすぐ現場行った方がいい感じ？」
宮脇「そうですね。その方がいいと思います。
ごめんなさい、伊吹さん。ご迷惑をお掛けします。」
伊吹「なーに言ってるの！俺、玲ちゃんにめっちゃ助けられてるからさ、
今度は俺が玲ちゃんのこと助ける番がきたんだなって
すごく嬉しいなーって思ってるくらいだよ？
四機捜で一つのチームなんだからさ、お互い助け合うのは当たり前でしょ？」
ニカッという効果音が付きそうなほどの満面の笑みの伊吹を見て、
つられて九十九も笑みを溢す。
宮脇「そう、ですね。ありがとうございます。
では、よろしくお願いします。」
綾野「合点承知の助〜〜！
俺たちが犯人逮捕してくるから！待っててね〜。」
軽快な足取りで去っていく伊吹の背中を見ながら、九十九は小さな溜息を吐いた。
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星野「被害者は小林幸之助さん、68歳。
ここの博物館のオーナーで、ここに展示されていた宝石、
グリーントルマリンの現在の持ち主です。
このグリーントルマリンには保険が掛けられていて
盗難などにより盗まれた際には、1000万相当の保証があったそうです。」
橋本「1000万か……。この宝石本体はどのくらいの価値なんだ？」
岡田「二ヶ月ほど前のアメリカで行われたオークションで、
小林氏はこの宝石を日本円でおよそ3億円で落札しています。」
綾野「さ、3億円…。」
橋本「盗まれて保険が効いても、随分損をするんだな。」
星野「保険金目当ての犯行とは言い難いですね。」
橋本「やはり、予告してきた強盗団の仕業なんだろうか…。」
宮脇「犯行予告を出していた強盗団は、狙った獲物は
どんな手を使っても必ず盗むと言われています。まず、間違いないかと。」
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作者名：杏奈 | 作成日時：2022年5月28日 13時
